【ミャンマー】中国、全ての国境貿易ゲートを閉鎖


 ミャンマーの貿易業者によると、中国は22日、北東部シャン州の北部ムセと東部モンラー(中国側は打洛)の全ての国境貿易検問所を閉鎖した。19日には北部カチン州で、少数民族武装勢力カチン独立軍(KIA)が支配する地域の全ての国境検問所も閉鎖しており、二国間の全貿易窓口が業務を停止した。

 国境沿いに拠点を置く少数民族武装勢力に圧力をかけ、国軍への攻撃を止めさせる狙いのようだ。ムセは現在も国軍の支配下にあるが、モンラーはモン・ラ族の民族民主同盟軍(NDAA)が支配している。NDAAは、西部ラカイン州のアラカン軍(AA)、シャン州のミャンマー民族民主同盟軍(MNDAA)とタアン民族解放軍(TNLA)の3勢力で構成する「兄弟同盟」と協力関係にある。同同盟が昨年10月にシャン州北部で開始した対国軍の攻撃戦略「作戦1027」には参加していない。

 米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は、中国との国境地域は、同国からの輸入品に大きく依存していることから、現地では物価が高騰し、住民の生活に影響が出ていると報じた。



Source link