抵抗する被害者の後頭部に、「モンキーレンチ」をフルスイング…法廷で涙を流した「実行犯リーダー(23)」が明かす「ルフィ事件」の非道


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 前編では、法廷での傍聴を元に、永田が関与した3番目の事件、すなわち、広島市内での強盗殺人未遂事件について詳述した。

 2022年12月21日、3名の指示役、永田被告含む6人の実行犯、運転手などで構成された犯行グループは、広島市内の時計買取販売店兼住宅への強盗を敢行する。ここには父親(当時81)、母親(同75)、事件で大きな被害を負うことになる息子(同49)が住んでいた。

 実行役らは指示役の「キム」から事前に、「殺しちゃいけませんよ」との指示を受けていた。しかし、住宅へ押し入った永田らは、家人の激しい抵抗に遭った。とりわけ息子には3人がかりで襲い掛かったが、制圧できないままだった。そこで、実行犯のリーダー格・永田は焦り、凶悪な手段に出たのである。

【高橋ユキ/ノンフィクションライター】【前後編の後編】

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永田被告の証言

「フルスイングで後頭部めがけて殴りました。反動でモンキーレンチが後ろに飛んで行きました。死ぬとは思っていなかった。これまでの経験で、もっと大きなモンキーレンチで人を殴って、頭から血が吹き出していても、特に気絶することもなく血が出たままだったということもありました。首から上ならどこを殴っても、軽めの脳震盪を起こして気絶すると分かっていた。腕を折ったとしても、根性あるやつは抵抗してくる。首から上が手っ取り早くて楽だと思ってました」(永田の被告人質問)



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