10月28日、橋本環奈が主演を務めるNHK連続テレビ小説『おむすび』の第5週「あの日のこと」が放送された。ヒロインの過去パートに突入したが、インターネット上では不安の声があがっている。
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『おむすび』は、橋本演じるヒロインが「どんな困難も明るくたくましく乗り越える」をモットーに、人々の健康を支える栄養士になり、食の知識と“コミュ力”でさまざまな問題を解決していく物語。第1週(9月30日~10月4日)から第4週(10月21日~10月25日)は、福岡・糸島で暮らす2004年のヒロインの高校時代が描かれた。
「ヒロインは福岡のギャルグループ『ハギャレン(博多ギャル連合)』の“伝説のギャル”と称された姉を持つことから『ハギャレン』に勧誘されました。
当初ギャルを毛嫌いしていたヒロインが、時に衝突しながらグループと親交を深める……というのがこれまでの物語でしたが、第5週から、高校時代から9年さかのぼった1995年1月を舞台に、兵庫・神戸で生活していた様子を描きます。
28日放送の第21話は、6歳のヒロインが1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災に巻き込まれる場面でした」(芸能記者)
地震のシーンの前には画面に「このあと地震の描写があります」とテロップが流れ、ドラマ内で大きな揺れが発生。ヒロインが暮らす自宅は倒壊し、家族は避難所となる小学校で身を寄せ合った。「過去編」は震災がテーマになると思われるが、Xでは次のような反応が見られる。
《どういう気概でこれ作ってるのかなと想像はします。若いスタッフなのかな。でも、これはあかんと思う。なにをしたいの?浅い考えで震災扱ったらあかんよ》
《楽しい話しと思っていたのに、これは本当に描写が辛かった。こんなに辛いドラマだったのかと、胸が潰れる思いがしました…》
《朝から観るもんやない、きついわ》
《月曜日、朝から地震のシーン。いやぁ~重い「このあと地震の描写があります」ってテロップ出たけど…。この作品で、地震を描く必要性ってあったのか?》
震災の描写に抵抗感を抱く視聴者は多いようだ。
「2004年の『わかば』で阪神・淡路大震災、2013年の『あまちゃん』で2011年の東日本大震災など、これまでも朝ドラで震災は描かれました。
無論、人の死を伴うため、その描写には配慮が求められます。実際に『あまちゃん』のときは、直接的な描写ではなくジオラマで被害状況を示すといった手法が用いられました。
『おむすび』の場合、これまでは“平成ギャル”という比較的ポップなテーマが扱われていたため、突然、シリアスな展開になったことに戸惑う人もいるのでしょう」
『おむすび』第1週の世帯平均視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)は16.1%と好スタートを切ったが、第2週(10月7日~10月11日)は14.7%、第3週(10月14日~10月18日)は13.5%、そして、第4週は12.9%と、右肩下がりで苦戦を強いられている。ここからの巻き返しが期待されるところだが……。
「SNSでは、なかなか物語が先に進まないことにも不満の声があがっていました。第4週の後半では、ようやくヒロインが『ハギャレン』の活動にやりがいを見出す場面があり、物語の進展が期待されていました。
ところが、第5週から過去に遡ってシリアスな展開となり、この流れもヒロインの成長を見届ける朝ドラの“定番”から外れるもの。さらに視聴者が離れるかもしれません」(前出・芸能記者)
今後、『おむすび』はどう転がるのか──。