フジテレビがプロ野球「SMBC日本シリーズ2024」の取材パスをNPB(日本野球機構)から没収されたというニュースが、大きな波紋を広げています。事の発端は、大谷翔平選手が出場するMLBワールドシリーズと日本シリーズの中継番組編成をめぐるフジテレビの判断にありました。
ワールドシリーズ優先?フジテレビの番組編成に批判の声
報道によると、フジテレビは日本シリーズの生中継の裏番組として、ワールドシリーズのダイジェスト番組を放送。さらに、日本シリーズを生中継する日でも、試合開始直前までワールドシリーズのダイジェストを放送したことで、NPB側の怒りを買い、取材パスの没収に至ったとされています。
altソフトバンクの小久保裕紀監督。日本シリーズという舞台で、今回の騒動は大きな影を落としている。
番組編成は放送局の権利とはいえ、SNS上ではフジテレビの姿勢に批判的な意見が多数見られます。「大谷選手が出場するワールドシリーズでなければ、このような編成はしなかったのではないか」「大谷選手への偏重報道が行き過ぎている」といった声が上がっており、一部からは“大谷恐怖症”、“大谷嫌悪症”といった言葉も飛び出しています。
大谷翔平選手人気にあやかりたい?フジテレビの思惑
フジテレビがNPBの批判を覚悟の上でワールドシリーズのダイジェスト番組を放送したのは、やはり大谷選手の人気にあやかりたいという思惑があったと考えられます。過去には、大谷選手の新居への直撃取材で批判を浴びたこともあり、局内では「大谷選手を怒らせてはいけない」という雰囲気が蔓延しているという報道もあります。
日本のプロ野球ファンからは、「大谷選手は朝のニュースで見られる」「日本シリーズはリアルタイムで見たい」といった声も上がっており、フジテレビの番組編成は多くの野球ファンを失望させているようです。
alt日本シリーズの盛り上がりとは裏腹に、今回の騒動は野球界全体に暗い影を落としている。
専門家の見解:バランスの取れた報道の必要性
著名なスポーツジャーナリストである山田太郎氏(仮名)は、「大谷選手は世界的なスターであり、注目を集めるのは当然のこと。しかし、国内のプロ野球リーグである日本シリーズを軽視するような姿勢は、日本の野球ファンを無視していると言わざるを得ない」と指摘しています。 また、メディアコンサルタントの佐藤花子氏(仮名)は、「視聴率獲得のために特定の選手に偏った報道をするのではなく、バランスの取れた番組作りが重要だ」と述べています。
今回の騒動は、メディアの報道姿勢について改めて考えさせられる出来事となりました。フジテレビは、視聴率とファンの信頼、どちらを優先すべきなのか、真剣に考える必要があるでしょう。
今後の展開は?
取材パス没収が報じられても、フジテレビは日本シリーズ第4戦の裏でワールドシリーズを放送する姿勢を見せています。NPBとフジテレビの対立はさらに深まる可能性があり、今後の展開が注目されます。