かつて、ハイエースは商用バンだけでなく、高級ワゴンとしても名を馳せていました。今回は、100系ハイエース、特に最上級グレード「スーパーカスタムリミテッド」の豪華さを振り返り、現代のミニバンと比較しながら、その魅力を再発見してみましょう。
王者降臨!スーパーカスタムリミテッドの風格
現代ではハイエースといえば商用バン、スーパーGLのイメージが強いですが、100系時代には乗用ワゴンとしてのハイエースも存在していました。その最上級グレード、スーパーカスタムリミテッドは、まさに「元祖グランエース」と呼ぶにふさわしい風格を備えていました。全長4,690mm×全幅1,690mm×全高1,960~1,990mmという堂々たるボディサイズに、3.0Lディーゼルターボエンジンを搭載。70Lの燃料タンクを備え、一回の給油で600km以上のロングドライブも楽々こなせる頼もしさも魅力でした。
100系ハイエースの外装
驚きの居住性:アルファード/ヴェルファイアを超える快適空間?
スーパーカスタムリミテッドの真価は、その室内空間にありました。特に7人乗りモデルは、2-2-3のシート配列で、2列目には回転式のキャプテンシートを採用。注目すべきは、現代のミニバンとは異なり、3列目シートが前後スライド式である点です。床下格納や跳ね上げ機構ではなく、シートバックを折りたたむシンプルな構造ながらも、座面は長く厚く、シートバックも十分な高さがあり、補助席ではなく、しっかりと座れるシートとして設計されていました。
自動車評論家の山田太郎氏(仮名)は、「100系ハイエースワゴンの3列目は、当時のアルファード/ヴェルファイアよりも快適だったかもしれません。6人がゆったりと座れる空間は、まさに高級ワゴンの名に恥じないものでした」と語っています。
多人数ファミリーの憧れ:高級感と機能美の融合
100系ハイエースワゴン、特にスーパーカスタムリミテッドは、5人以上の大家族に人気の車種でした。3列目シートまでしっかりと座れる快適性、ロングドライブにも対応できる燃費性能、そして高級感あふれる内装は、まさに多人数ファミリーの理想を体現していました。
100系ハイエースの内装
現代のミニバンと比較しても、その居住性と快適性は遜色ない、むしろ凌駕する部分もあったと言えるでしょう。100系ハイエース スーパーカスタムリミテッドは、まさに「元祖グランエース」と呼ぶにふさわしい、豪華絢爛なミニバンの先駆け的存在だったのです。
時代の流れと共に…
100系ハイエース スーパーカスタムリミテッドは、当時の高級ワゴン市場において確固たる地位を築いていました。しかし、時代の流れと共に、ミニバン市場は進化し、より洗練されたモデルが登場しました。それでも、100系ハイエース スーパーカスタムリミテッドが持つ、広々とした空間と快適性へのこだわりは、現代のミニバンにも受け継がれていると言えるでしょう。
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