韓国コンビニ弁当、700円台目前!ランチフレーション深刻化

コンビニエンスストアで手軽にランチを済ませたい…そんな願いも叶えにくくなっているのが現状の韓国。物価高騰の波はコンビニ弁当にも容赦なく押し寄せ、700円台目前という価格帯にまで上昇しています。本記事では、韓国のコンビニ弁当を取り巻くランチフレーションの実態と、その背景にある要因について詳しく解説します。

コンビニ弁当、700円目前の衝撃

原材料価格や配達費の高騰を受け、韓国では外食費が高止まりしています。のり巻きに続き、ついにコンビニ弁当までもが700円台に迫り、ランチ代の負担が深刻化しています。冷麺やビビンバは1100円を超え、キムチチゲなども値上がりし、「ランチフレーション」(ランチ+インフレーション)現象が社会問題となっています。

CUの「圧倒的な豚王豚カツ」やイーマート24の「南山王豚カツ弁当」は700円目前の690円、700円と高価格帯に位置づけられています。CUの「一食満足11品おかず」やGS25の「いつでもたっぷり弁当」も670円と、各社とも600円台後半の弁当が主流になりつつあります。

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各社の戦略と価格設定の背景

GS25では、売れ筋トップ5のうち「何が好きか分からなくて全部入れた」は650円、人気俳優キム・ヘジャとのコラボ商品「ヘジャロウン」シリーズは570円~640円台で販売されています。CUも「圧倒的な豚醤油プルコギ定食」「圧倒的な豚キムチ豚肉」「ミョンニュンジンサカルビ定食」などが650円と600円台後半の価格帯です。イーマート24の「トッカルビ韓定食弁当」「もやし豚カツ弁当」は650円、「チキン屋弁当」は600円。セブンイレブンの俳優イ・ジャンウとのコラボ商品「マッチャンウ」シリーズも650円で販売されています。

これらの価格設定の背景には、原材料価格の高騰という避けられない事情があります。また、有名シェフや俳優とのコラボレーション、材料の質と量の向上といった付加価値によって価格帯が決定されている側面もあります。韓国の食品経済研究所のキム・ヨンジン研究員は、「消費者の節約志向の高まりを受け、コンビニ各社は価格と品質のバランスを重視した商品開発が求められている」と指摘しています。

のり巻き、おにぎりも値上がり続く

コンビニののり巻きは330円を超え、おにぎりもサイズによっては180円台まで値上がりしています。先月には、コンビニのり巻きの価格が最大20%値上がりしました。これは、原材料費の高騰に加え、人件費や物流費の上昇も影響していると考えられます。

今後のコンビニ食はどうなる?

コンビニ食は手軽で便利な反面、価格の高騰が家計に大きな負担となっています。節約志向の高まりを受け、今後は価格と品質のバランスがさらに重要になってくるでしょう。消費者は、より賢くコンビニを利用する必要がありそうです。

この状況が続く中で、韓国の消費者はどのような選択をするのでしょうか?今後の動向に注目が集まります。