日本維新の会は、2024年10月27日に行われた衆議院議員選挙において、公示前の44議席から38議席へと議席を減らしました。この結果を受け、党内では馬場伸幸代表の責任を問う声が上がっており、今後の代表交代の可能性が注目されています。
衆院選敗北の責任は?党内から厳しい声
維新は大阪の19選挙区で全勝したものの、全国的には議席を減らす結果となりました。馬場代表は「数の増減にこだわりはない」と発言しましたが、この発言自体が党内からの反発を招いているようです。ある政治部デスクは、「維新は議席減の結果を真摯に受け止め、馬場代表をはじめとする執行部は責任を取るべきだ」と指摘しています。
衆議院選挙の結果を受けて会見する馬場伸幸代表
東徹氏が次期代表の最有力候補に?
党内では、次期代表として東徹前参院議員の名前が最有力候補として挙がっています。東氏は今回、大阪3区から衆議院議員に鞍替え当選しました。維新関係者によると、東氏は以前から代表選への出馬を検討していましたが、馬場氏を支持する松井一郎前代表の意向により断念した経緯があります。しかし、今回の選挙結果を受け、大阪維新の会を中心に東氏を推す声が再び高まっているようです。
維新の内部分裂、東西対立の火種に?
維新内部では、東西の対立が長年の課題となっています。今回の選挙結果が、この対立をさらに深める可能性も指摘されています。大阪市出身で元府議の東氏を推す「大阪組」に対し、堺市議出身の馬場氏を支持する声もあり、党内は複雑な状況です。さらに、馬場氏が藤田文武氏を幹事長に抜擢したことや、音喜多駿前政調会長、柳ヶ瀬裕文総務会長ら「東京組」の党役員登用も、大阪組の不満を募らせている一因となっています。
日本維新の会のロゴ
維新の未来は?今後の動向に注目
今回の衆院選敗北を受け、維新の会は岐路に立たされています。馬場代表の去就、そして次期代表選びは、今後の党勢を大きく左右する重要な局面となるでしょう。党内対立の行方を含め、今後の維新の動向に注目が集まります。