近畿自動車道と阪神高速が交差する東大阪JCT付近で、渋滞中の観光バスが車線境界のポールをなぎ倒して車線変更する様子がX(旧Twitter)に投稿され、大きな波紋を呼んでいます。運行会社の播磨乃国観光バスは公式サイトで謝罪し、乗務員への厳正な処分を発表しました。一体何が起きたのでしょうか?
渋滞中のまさかの行動
10月31日朝、Xに投稿された動画には、信じられない光景が映っていました。阪神高速東大阪JCT付近の渋滞で立ち往生した観光バスが、なんと車線境界のオレンジ色のポールをなぎ倒して、強引に隣の車線へ移動しようとしているのです。バスガイドがバスを降り、ポールを足で折り曲げながらバスを誘導。バスはポールを踏みつけながら車線変更を完了し、渋滞のない車線へと進んでいきました。
渋滞中の観光バスが車線変更
この動画は瞬く間に拡散され、1000万回以上再生される事態に。「渋滞とはいえ、許される行為ではない」「危険すぎる」といった批判の声が殺到しました。
運行会社が謝罪、乗務員の処分も
騒動を受け、播磨乃国観光バスは11月1日、公式サイトで謝罪文を発表。「交通使者としては、あってはならないことをしました」と陳謝し、所轄の警察・運輸局へ報告済みであること、当該乗務員と管理者への厳正な処分を下したことを明らかにしました。
関係者への取材で判明したこと
J-CASTニュースの取材に対し、播磨乃国観光バスの担当者は、乗務員が急いでいたわけではなく、急病人もいなかったと説明。詳細な理由については明言を避けましたが、「道交法違反にはなりませんが、抵触する恐れのある法令については控えたい」と回答。モラル的な問題があったことを認め、警察と運輸局への報告、弁護士との相談、乗務員への処分についても言及しました。「今後このようなことがないようにしたい」と再発防止への決意を表明しています。
播磨乃国観光バスの公式サイト
専門家の見解
交通問題に詳しい「山田一郎」氏(仮名)は、「今回の件は、道路交通法違反には該当しない可能性が高いものの、道路運送車両法に抵触する可能性がある」と指摘。「バス会社には安全運行の義務があり、乗務員の教育を徹底する必要がある」と警鐘を鳴らしています。
今後の対策
今回の incident は、交通ルールの遵守とモラルの重要性を改めて問うものとなりました。播磨乃国観光バスは、再発防止に向けて乗務員の教育を徹底していくとしていますが、他のバス会社も改めて安全運行に対する意識を高める必要がありそうです。私たち利用者も、交通ルールを守り、安全な交通社会の実現に貢献していくことが求められます。