「踊る大捜査線」シリーズ最新作『室井慎次 敗れざる者』で、12年ぶりに緒方薫がスクリーンに帰ってきた。湾岸署の立ち番警官からスタートし、今作では捜査一課の刑事として活躍する緒方。演じる甲本雅裕氏に、最新作への思いや、変わらぬ室井慎次への敬愛を語ってもらった。
驚きの再登場！捜査一課の刑事へと成長した緒方
緒方薫役の甲本雅裕氏
12年ぶりの「踊る」シリーズ新作への出演依頼に、甲本氏は驚きを隠せなかったという。以前は勝どき署の総務課長兼捜査資料管理室室長を務めていた緒方が、どのようにして捜査一課の刑事になったのか。その経緯に本人も驚愕し、台本を何度も見直したそうだ。「警視庁捜査資料管理室」シリーズを経て、緒方が着実にキャリアを積み重ねてきたことを実感し、喜びを感じたと語る。亀山プロデューサーからの「カッコよく頼むよ」という言葉にも後押しされ、最新作への出演を決意した。
室井慎次との再会！変わらぬ敬愛の念
映画『室井慎次 敗れざる者』
しかし、何よりも甲本氏を突き動かしたのは、室井慎次との再会だった。管理官時代から抱いていた室井への敬愛の念は、今も変わっていない。柳葉敏郎氏の人間的な温かさと、室井慎次という役柄の厳格さ。その両方を併せ持つ柳葉氏への尊敬の念を、甲本氏は熱く語った。緒方の「自分の中では永遠に管理官です！」というセリフは、そんな室井への変わらぬ思いを込めたアドリブだったという。
緒方と室井、二人の関係性の変化と不変
かつては遠くから室井を見つめる立場だった緒方。警察組織の複雑な人間関係や、室井が抱える苦悩を理解しつつも、所轄にいた緒方にとって室井は常に頂点の存在だった。最新作では、緒方も成長し、立場は変化した。しかし、室井への敬意と信頼は揺るぎないものとして、二人の間に存在している。
「踊る大捜査線」シリーズのファンにとって、緒方の復活は大きな喜びだろう。最新作『室井慎次 敗れざる者』で、成長した緒方と室井の新たな関係性に注目したい。
