高齢化社会を迎える韓国で、高齢ドライバーによる交通事故が増加の一途を辿り、社会問題となっています。今回は、その現状と対策について詳しく見ていきましょう。
高齢ドライバー事故の深刻な現状
国土研究院の調査によると、2023年の韓国における高齢ドライバー（65歳以上）による交通事故は全体の約20％にものぼり、前年の17.6％からさらに増加しています。全体の交通事故件数は減少傾向にあるにも関わらず、高齢ドライバーによる事故は増加しており、深刻な状況が浮き彫りになっています。
alt 韓国の高齢ドライバーに運転免許証返納を促す看板
交通事故による死亡者数においても、高齢ドライバーが占める割合は高く、OECD加盟国の中でも日本、アイスランドに次いで3番目に高い数値となっています。 韓国統計庁のデータでは、2023年の運転免許保有者における高齢者の割合は13.8%と、前年から0.9ポイント増加しており、高齢ドライバーの増加が事故増加の要因の一つと考えられます。
ペダルの誤操作：事故の大きな要因
高齢ドライバーによる事故の大きな要因の一つとして、ブレーキとアクセルの踏み間違いなどのペダルの誤操作が挙げられます。サムスン火災交通安全文化研究所の調査によると、ペダルの誤操作事故全体の約26％が高齢ドライバーによるものという結果が出ています。 加齢に伴う運動機能や認知機能の低下が、このような誤操作につながる可能性が指摘されています。
具体的な対策の必要性
高齢ドライバーによる交通事故増加の現状を踏まえ、韓国では総合的な対策が求められています。 運転免許証の自主返納促進や、高齢者向けの運転技能講習、安全運転支援システムの導入など、様々な対策が検討されています。 また、高齢者の移動手段の確保という観点からも、公共交通機関の充実や、地域社会によるサポート体制の構築も重要です。
まとめ：高齢ドライバーの安全確保に向けて
高齢ドライバーの交通事故増加は、本人だけでなく、社会全体にとって大きな問題です。 安全な交通社会の実現のためには、高齢ドライバーへの支援策だけでなく、道路環境の整備や交通ルールの周知徹底など、多角的なアプローチが必要となります。 jp24h.comでは、今後も高齢ドライバーの安全に関する情報を発信していきます。 皆様からのご意見、ご感想もお待ちしております。
