北朝鮮兵に不吉な兆候 ロ軍偵察部隊、クルスク州で無謀な突撃命じられ半数失う


【画像】突撃を命じられたロシア軍偵察部隊。4グループのうち2つが消滅した

北朝鮮の派兵はクルスク州でのロシア軍の攻撃に重みを加え、70年間大きな戦争の経験がない北朝鮮軍に貴重な経験を積ませることになるかもしれない。一方で、北朝鮮の派兵は前線にたいした影響を与えず、誰も何も学ばずに多数の北朝鮮兵が死亡するだけの結果になる可能性もある。

ロシアが北朝鮮からの増援部隊をクルスク州に差し向けたのは理由のないことではない。ロシア軍は9月、クルスク州のウクライナ側突出部に対して反撃に出た。突出部の西側では、小幅ながらウクライナ軍を押し戻した。だが東側では、侵攻当初にロシア側から奪ったとみられる要塞陣地から射撃してくるウクライナ軍に阻まれ、大量の死者を出している。

ロシア軍で突出部の東側に対する反撃の主力を担っているのは、海軍の第810独立親衛海軍歩兵旅団である。2000人規模の第810海軍歩兵旅団は、10月下旬ごろから損害がかさんでいる。

同旅団に所属する第382独立海軍歩兵大隊は10月24日かその少し前、ウクライナ側の陣地を偵察させるため斥候兵16人を送り出した。偵察先はルスカヤ・コノペリカ村かその周辺だったとみられる。

エストニアのアナリスト、WarTranslatedが字幕を付けて共有している動画で、斥候兵のひとりは「われわれの目的は敵を発見することでした」と説明している。「われわれはそれを達成しました」。彼らはウクライナ軍の機関銃陣地の位置を無線で報告した。この陣地はおそらく、ウクライナ軍が侵攻初期に制圧した多数の土塁のどこかに設けられているのだろう。

だが、第382海軍歩兵大隊あるいは第810海軍歩兵旅団の指揮官たちは、考えられないようなことをした。軽武装の偵察部隊に対し、機関銃巣を直接攻撃するよう命じたのだ。斥候兵は「敵は数的に圧倒的に優位でした」と語り、こう続けている。「われわれには4人ずつの4つのグループがありました。うち2つのグループが存在しなくなりました」



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