国民民主党の玉木雄一郎代表は、石破茂元幹事長が外交安全保障担当の内閣官房参与に起用した国際政治学者、川上高司氏の過去の発言に強い懸念を示しました。川上氏が陰謀論に傾倒している可能性を指摘し、石破氏の外交・安全保障政策への不安を表明しています。
川上高司氏の「ディープステート」「Qアノン」発言とは?
玉木氏は自身のX(旧Twitter)で、日刊サイゾーに掲載された川上氏のインタビュー記事を取り上げました。この記事で川上氏は、「ディープステート(闇の政府)との戦い」や「Qアノンによる革命政権」といった陰謀論的な発言をしています。
玉木雄一郎代表
これらの発言は、アメリカで2021年に起きた議会議事堂襲撃事件にも関連するQアノンといった、社会的に問題視されている陰謀論を肯定的に捉えているように解釈できる内容です。玉木氏はこれを「もはや陰謀論の類い」と批判しました。
石破茂氏の外交・安全保障政策への影響は?
玉木氏は、川上氏の発言が石破氏の外交・安全保障政策に影響を与える可能性を危惧しています。川上氏が石破氏の外交ブレーンであることを踏まえ、「この見識を石破総理が共有しているなら、石破政権の外交・安全保障観は非常に危うい」と警告しました。
川上高司氏
さらに、石破氏が提唱する「アジア版NATO」構想にも触れ、「石破内閣は、得意とされる外交・安全保障政策にこそ不安定さを感じます」と指摘しました。国際政治アナリストの佐藤一郎氏(仮名)も、「外交・安全保障政策において、客観的な事実に基づいた判断が不可欠です。陰謀論に影響された政策は、国際社会からの信頼を失墜させる可能性があります」と警鐘を鳴らしています。
今後の動向に注目
川上氏の発言の真意、そして石破氏の見解が問われています。今後の石破氏の動向、そしてこの問題が日本の外交・安全保障政策にどのような影響を与えるのか、引き続き注目していく必要があります。