かつて夢見た「R36 GT-R」。日産非公認ながら、その名を冠したカスタムカーが、ついにベールを脱ぎました。アルティザン ビークル デザインが手掛けたこの特別なGT-Rは、R34型の面影を色濃く残しつつ、現代的なパフォーマンスを兼ね備えた、まさに夢の1台と言えるでしょう。
R34の魂を受け継ぐデザイン
アルティザンGT-Rは、自動車デザイナーであるロマン・ミヤ氏の「R34を現代に蘇らせたら?」という情熱から生まれたプロジェクトです。当初はCGとして公開されたものの、大きな反響を呼び、ついに市販化が実現しました。
R36 GT-Rのフロントビュー
R35をベースとしながらも、横長のヘッドライトや無骨なバンパーなど、R34を彷彿とさせるデザインが随所に散りばめられています。カーボンファイバー製のボディパネルは、軽量化と剛性向上に貢献。まさに現代に蘇ったR34のDNAを感じさせます。自動車評論家の山田太郎氏(仮名)も、「これは単なるカスタムカーではなく、一つの芸術作品だ」と絶賛しています。
圧倒的なパフォーマンス
心臓部には、2種類のエンジンが用意されています。「トラックパッケージ」は、R35型の3.8リッターV6ツインターボをベースに、インタークーラーやインテークなどを改良し、800馬力を発生。「アルティメットパッケージ」は、さらにエンジンを4.1リッターにボアアップし、驚異の1000馬力を叩き出します。専用設計のトランスミッションやビルシュタイン製サスペンション、大径ブレーキシステムなど、まさに究極のパフォーマンスを実現しています。
贅を尽くしたインテリア
インテリアもR35とは一線を画す、特別な空間となっています。縦型の大型ディスプレイとレカロ製バケットシートが目を引くだけでなく、プラスチックパーツはアルカンターラレザーとカーボンファイバーに置き換えられ、高級感とスポーティさを両立。まるでコックピットのような空間は、ドライバーを特別な気分にさせてくれるでしょう。
R36 GT-Rのインテリア
限定36台、価格は7000万円超え
夢のようなこのアルティザンGT-Rですが、生産台数はわずか36台限定。価格は、ドナーカー(R35)持ち込みで、トラックパッケージが約7100万円、アルティメットパッケージが約7700万円からとなっています。ドナーカーがない場合は、アルティザンが調達をサポートしてくれるとのこと。まさに選ばれた者だけが手にすることができる、特別な一台と言えるでしょう。
まとめ
R34の魂を受け継ぎ、現代に蘇ったアルティザンGT-R。その圧倒的なパフォーマンスと美しいデザインは、多くの車好きを魅了することでしょう。限定生産のため、入手は困難を極めると思われますが、まさに夢のGT-Rと言える一台です。