【米大統領選2024】ハリス氏vs.トランプ氏、激戦7州の行方は?徹底解説!

アメリカ大統領選挙は、いよいよ投開票日を迎えました。民主党のカマラ・ハリス副大統領と共和党のドナルド・トランプ前大統領による熾烈な選挙戦は、最終盤まで予断を許さない大接戦となっています。この記事では、勝敗のカギを握る激戦7州の情勢や、両候補の選挙戦略、そして「第3の候補」の存在が及ぼす影響について徹底解説します。

選挙戦終盤、両陣営の戦略は?

世論調査ではハリス氏とトランプ氏が拮抗しており、現状ではどちらが勝利するかは全くの五分五分です。両陣営は、投票日直前まで激しい選挙活動を展開しています。注目すべきは、政策論争よりも相手候補のネガティブキャンペーンに注力している点です。まだ投票先を決めていない有権者の票を獲得するために、互いのマイナス面を強調する戦略をとっています。

ハリス副大統領とトランプ前大統領ハリス副大統領とトランプ前大統領

激戦7州の情勢分析:勝敗を分けるカギ

大統領選挙は、各州に割り当てられた選挙人の獲得数を競う仕組みです。全米538人の選挙人のうち、過半数である270人を獲得した候補が勝利となります。今回の選挙では、アリゾナ、ジョージア、ノースカロライナ、ネバダ、ペンシルベニア、ミシガン、ウィスコンシンの7州が激戦州とされています。これらの州の選挙結果が、大統領選全体の行方を左右すると言っても過言ではありません。

政治サイト「リアル・クリア・ポリティクス(RCP)」の世論調査集計によると、アリゾナ、ジョージア、ノースカロライナ、ネバダではトランプ氏が優勢、ミシガン、ウィスコンシンではハリス氏がややリードしています。特に重要なのは、選挙人数が最も多いペンシルベニア州で、両候補によるデッドヒートが続いています。

ハリス氏:「トランプ氏の10年間」からの脱却を訴える

ハリス氏は、トランプ前大統領の言動を「国民分断」を招くものと批判し、「トランプ氏の10年間」からの脱却を訴えています。また、トランプ氏を「報復にこだわり、絶対的権力を欲している人物」と非難し、自らは「国民の生活向上」を考えるリーダーであると主張しています。

女性初の米大統領への期待

バイデン大統領の後継者として指名を受けたハリス氏は、「女性初の米大統領」誕生への期待を一身に背負っています。しかし、具体的な政策が示されないまま選挙戦が進むにつれ、支持率は伸び悩んでいるのが現状です。

トランプ氏:インフレと不法移民問題を強調

トランプ氏は、インフレ(物価高)と不法移民の増加を問題視し、前政権時代と比較して現状の悪化を訴えています。さらに、ハリス氏を「史上最悪の副大統領」と攻撃するなど、個人攻撃を繰り返しています。

保守層へのアピール

共和党内からは、個人攻撃を控えるべきとの声も上がっていますが、トランプ氏は耳を貸さず、保守層へのアピールを強めています。「男らしさ」や「キリスト教の信仰」を強調する言動も目立ち、支持基盤の熱気を高めようとしています。

米大統領選の行方米大統領選の行方

「第3の候補」の影響は?

今回の大統領選には、緑の党やリバタリアン党などの小政党、無所属の候補も出馬しています。これらの「第3の候補」が、激戦州でハリス氏とトランプ氏のどちらから票を奪うかが、最終的な勝敗を左右する可能性も秘めています。特に、接戦が予想される州では、わずかな票差が勝敗を分けるため、「第3の候補」の存在は無視できない要素となるでしょう。