米国大統領選挙は、民主党のカマラ・ハリス副大統領と共和党のドナルド・トランプ前大統領による大接戦のまま、投票日を迎えた。様々な統計分析や選挙予測、さらには賭け市場の動向までもが真っ二つに割れており、勝敗の行方は全くの不透明だ。まさに米国民の注目が集まる歴史的な選挙戦となっている。
統計分析サイト「538」の予測は?
alt選挙予測で高い評価を得ている統計分析サイト「ファイブ・サーティー・エイト(538)」は、投票日朝の時点で1000パターンの予測を実施。その結果、ハリス氏が503回、トランプ氏が495回勝利するという僅差の結果となった。さらに、選挙人獲得数が同数となるケースも2回出現し、その場合は連邦下院での決選投票となる。538は、各種世論調査の結果やその正確性、過去の選挙結果、経済指標など多岐にわたるデータを基に独自の分析を行っている。8月に現在の対決構図が固まって以降、ハリス氏がやや優勢と見られていたが、10月下旬にはトランプ氏が逆転。最終的にはほぼ互角の状態にまで持ち込んだ。538の創設者である統計学者ネイト・シルバー氏も8万回の独自シミュレーションを実施し、ハリス氏4万12回、トランプ氏3万9718回と、やはり拮抗した結果に。残りは選挙人獲得数が同数だった。「どちらに賭けるかと聞かれれば、賭けない」とシルバー氏は語り、予測の難しさを強調した。
他の予測サイトや専門家の見解は?
別の選挙予測サイト「ディシジョン・デスクHQ」では、トランプ氏の勝利確率を54%、ハリス氏を46%と予測。世論調査に加え、経済指標や候補者の資金力なども考慮に入れた分析結果となっている。10月下旬にトランプ氏の勝利確率がハリス氏を上回った点は538と同じだが、最終的にはトランプ氏が僅差で優勢を維持すると判断した。
alt一方で、選挙結果を賭けの対象とする予測市場サイト「カルシ」では、投票日午前7時時点でトランプ氏が57.2%、ハリス氏が42.8%と、トランプ氏優勢を示す結果となった。選挙戦終盤ではトランプ氏のリードが縮まり、一時は僅差となる場面もあったが、最終的には再びトランプ氏への支持が集まった形だ。 過去のアメリカ大統領選挙において9回の的中実績を持つアメリカン大学の著名な歴史学者、アラン・リクトマン教授は、独自の13の指標に基づき、ハリス氏の勝利を予測している。この指標は世論調査ではなく、政治、経済、外交、スキャンダルの有無などを考慮したものだ。 様々な予測が出揃う中、米国民は息を呑んで結果を待っている。
選挙戦終盤の候補者たちの動き
両候補は選挙戦最終盤まで激しい遊説活動を展開。ハリス氏は激戦州を中心に支持を訴え、トランプ氏は集会で熱狂的な支持者に向けて演説を行った。投票日の直前まで、両陣営による激しい攻防が繰り広げられた。
今後の展開は?
今回の大統領選挙は、過去の選挙と比べても予測が非常に難しい状況となっている。開票結果はもちろんのこと、その後の政治情勢にも大きな影響を与えるであろう、歴史的な選挙となることは間違いない。jp24h.comでは、引き続き最新の情報を迅速にお届けしていきます。