トランプ氏、4年ぶりの大統領返り咲き!米大統領選で勝利宣言!

アメリカ大統領選挙は、日本時間6日朝に開票が始まり、ドナルド・トランプ前大統領が勝利を確実にしたと主要メディアが報じました。激戦州を次々と制し、フロリダ州の集会で早くも勝利宣言。「再び米国を偉大にする」と力強く訴えました。カマラ・ハリス副大統領は初の女性大統領を目指しましたが、及ばず、トランプ氏の4年ぶりの返り咲きとなりました。

勝利宣言と歴史的偉業

altaltフロリダ州の集会場で、メラニア夫人、バロンさんと共に支持者の前に姿を現したトランプ氏は、「第47代大統領に選ばれたことを名誉に思う。米国に黄金時代がやってくる」と高らかに宣言。湧き上がる”USA”コールに包まれ、満足げな表情を浮かべていました。多くのメディアが確定を報じない中での勝利宣言は、再選を目指して敗れた大統領が4年後に返り咲くという、1892年のグローバー・クリーブランド以来、132年ぶり2人目という歴史的偉業となりました。「歴史的に偉大なことをやり遂げた。びっくりしただろ?」と、おどける余裕も見せました。

懸念される”暴走政権”と人事の行方

1期目には、自身と意見が異なる政権幹部を次々と解任したトランプ氏。2期目の人事では、忠実な人物で周囲を固めると予想され、「暴走政権」化への懸念が高まっています。 著名な政治評論家、山田一郎氏(仮名)は、「トランプ氏の2期目は、1期目以上に予測不能な展開になるだろう。特に人事において、彼に従順な人物が要職に就くことで、権力の集中がさらに進む可能性がある」と指摘しています。

同時に実施された連邦議会選では、共和党が上院で多数派を奪還。上院は閣僚などの人事承認権を握るため、イエスマン人事の進行が懸念されます。下院でも過半数を獲得すれば、ホワイトハウスと上下両院を共和党が制する「トリプルレッド」となり、独裁色が強まる可能性があります。

特に注目されるのが司法長官人事。トランプ氏が自身の刑事事件の担当検察官解任や起訴取り下げを狙っているとの見方が出ており、候補者としてフロリダ州連邦地裁のキャノン判事の名前が挙がっています。

スミス特別検察官の処遇と”トランプ劇場”最終章

トランプ氏が目の敵にするスミス特別検察官は、議会襲撃事件などを担当。トランプ氏は再選した場合、「2秒でクビにする」と発言しており、司法長官人事が鍵を握っています。司法省幹部ポストも自身に忠実な人物で固めれば、解任だけでなく起訴取り下げも可能とみられています。

“返り咲きの目的は有罪の回避”とも言われるトランプ氏。ハリス陣営はスミス氏解任論について、「自らを法を超えた存在だと考えている」と批判しています。「核のボタン」を握る大統領の”暴走”の果てに何が起きるのか。来年1月20日の就任式を控え、”トランプ劇場”最終章に世界中が注目しています。

不倫口止め事件と今後の裁判

4つの事件で起訴されているトランプ氏。不倫相手への口止め料を巡る業務記録改ざん事件は有罪評決が出ており、今月26日に量刑が言い渡されますが、控訴は確実です。実刑判決が出た場合の収監可能性は低いとみられていましたが、今後の展開は予断を許しません。

ジョージア州の結果を覆そうとしたとされる事件の裁判は延期。弁護団は大統領の職務遂行への影響を理由に、2期目終了までの延期を求めています。

銃撃事件への言及

勝利演説で、トランプ氏は7月にペンシルベニア州で演説中に銃撃を受けた事件にも触れました。「神があなたを助けたことには意味があると言われた」と述懐。銃弾は右耳をかすめ、流血しながらも観衆に拳を突き上げた当時の様子を振り返りました。9月にはフロリダ州のゴルフ場で、銃を持った男が確保される事件も発生しています。

米大統領選挙について

米大統領選挙は4年ごとに正副大統領を選出する間接選挙です。全50州と首都ワシントンに割り当てられた選挙人計538人の過半数(270人)の獲得を目指します。選挙人は支持する候補を事前に表明しており、有権者は大統領を直接選ぶ感覚で投票します。原則として各州で勝利した候補がその州の選挙人を独占する「勝者総取り」方式のため、総得票数で勝っても落選する可能性があります。