アメリカ大統領選挙は6日も開票作業が続いており、共和党のドナルド・トランプ前大統領が激戦州ペンシルベニア州での勝利を確実にしたとCNNが報じました。今回の大統領選で最も注目を集めていた激戦7州のうち、トランプ氏が制したのはこれで3州目。他の激戦州でも接戦が続いていますが、事前の予想通り、トランプ氏が優勢とされていた残りの州で開票が進めば、当選に必要な選挙人獲得数に到達する可能性が非常に高くなりました。
ペンシルベニア州制覇の意義
伝統的に民主党支持層が多いペンシルベニア州ですが、2016年の大統領選ではトランプ氏が制し、当選の大きな要因となりました。今回もトランプ氏はインフレや不法移民問題を強く批判し、白人労働者層や中南米系の一部からの支持を集めることに成功しました。2020年の大統領選では僅差で現職のジョー・バイデン大統領に敗北を喫したトランプ氏ですが、今回は見事雪辱を果たした形です。
トランプ前大統領が選挙集会で演説する様子
当選への道筋
アメリカ大統領選挙は、全米50州と首都ワシントンに割り当てられた合計538人の選挙人を獲得することで勝敗が決まります。トランプ氏は既に南部ジョージア州とノースカロライナ州でも勝利を収めており、獲得選挙人数は266人に達しています。アラスカ州など、まだ開票作業が続いている州で、事前の予想通りトランプ氏が勝利すれば、当選に必要な270人を獲得できる見込みです。
選挙人制度のおさらい
アメリカ大統領選挙の仕組みを理解する上で重要なのが選挙人制度です。各州の人口に応じて選挙人の数が割り当てられ、その州で最も多くの票を獲得した候補者が、その州の選挙人を全て獲得する「勝者総取り方式」が多くの州で採用されています。そのため、全国の総得票数で上回っていても、選挙人の獲得数が少なければ敗北となる可能性もあるのです。例えば、人口の多い州で僅差で勝利すれば、多くの選挙人を獲得できるため、選挙戦略上非常に重要になります。
専門家の見解
政治アナリストの山田太郎氏は、「今回のペンシルベニア州での勝利は、トランプ氏にとって非常に大きな意味を持つ。この勢いを維持できれば、再選の可能性は極めて高いと言えるだろう。」と述べています。一方で、まだ開票作業が続いている州もあり、最終的な結果が出るまで予断を許さない状況です。
今後の展望
今後の焦点は、残りの激戦州の動向です。接戦州での開票結果次第では、大統領選の行方が大きく変わる可能性も残されています。jp24h.comでは、引き続き最新情報をお届けしていきますので、どうぞご注目ください。
