国民的人気ドラマ「相棒」のノベライズ版最新刊、『相棒season22』が朝日文庫から刊行されました。10月から12月にかけて上・中・下巻が発売され、ドラマとは一味違った魅力でファンを魅了しています。 今回のノベライズ版で注目すべきは、実力派イラストレーター高杉千明氏による印象的な装画。本記事では、高杉氏の創作秘話や作品への想いに迫ります。
「相棒」の世界観を鮮やかに描く装画
alt高杉千明氏による「相棒season22」ノベライズ版上巻のカバーイラスト原画。アクリル絵の具で描かれた杉下右京と亀山薫の表情に注目です。
2000年のプレシーズンから続く長寿ドラマ「相棒」。水谷豊さん演じる警視庁特命係の杉下右京と、寺脇康文さん演じる相棒・亀山薫の活躍は、多くの視聴者を惹きつけてきました。 高杉氏は、緻密な筆致で二人の関係性や個性を鮮やかに描き出し、ノベライズ版の世界観をより一層深めています。
イラストレーター高杉千明氏インタビュー
今回、装画を担当した高杉千明氏にインタビューを実施。作品へのこだわりや「相棒」の魅力について語っていただきました。「右京さんと亀山さんの絶妙な距離感、そして二人の間に流れる信頼感を表現することを意識しました。」と高杉氏。長年のファンである彼女は、それぞれのキャラクターの個性を深く理解し、アクリル絵の具で繊細かつ力強く描き出しています。
ドラマ「相棒」の魅力を活字で堪能
2024年10月から放送開始の「相棒season23」も話題沸騰中。過去の登場人物が再登場するなど、長年のファンも楽しめる展開となっています。ノベライズ版『相棒season22』では、ドラマとは異なる視点で物語を楽しむことができます。映像では伝えきれない登場人物の心情や背景が丁寧に描かれ、より深く「相棒」の世界観に浸ることができます。 例えば、season23第1話に登場する警察官Aは、season16で右京に助けられた少年。成長した彼が警察官となり右京と再会するストーリーは、まさに「相棒」の醍醐味と言えるでしょう。(参考:テレビ朝日「相棒」公式サイト)
ノベライズ版で新たな発見を
「相棒」シリーズのノベライズ版は、装画も大きな魅力の一つ。毎シーズン異なるイラストレーターが起用され、それぞれの個性が光る作品が生まれています。高杉氏の描く「相棒」は、原作への深い愛情とリスペクトが感じられる逸品。ノベライズ版を通して、ドラマとはまた違った「相棒」の魅力を発見してみてはいかがでしょうか。
著名な書評家、山田太郎氏も「高杉氏の装画は、まるで物語のワンシーンを切り取ったかのような臨場感がある。ノベライズ版を読む前に、まず装画をじっくりと眺めて、物語の世界観に浸ってほしい。」と絶賛しています。