【ツツガムシ病】紅葉シーズン到来!秋の行楽で気をつけたい感染症対策

秋風が心地よい季節になりましたが、美しい紅葉の裏側には、ツツガムシ病というダニ媒介感染症のリスクが潜んでいます。楽しい秋の行楽を満喫するためにも、ツツガムシ病への正しい知識と予防策を身につけましょう。

ツツガムシ病とは?秋の行楽シーズンに潜む危険

ツツガムシ病は、ツツガムシの幼虫に刺されることで感染する病気です。代表的な症状は、高熱、頭痛、悪寒、筋肉痛などで、風邪と似た症状が現れるため、初期段階での判断が難しい場合があります。刺された部分には特徴的な黒いかさぶたができます。

ツツガムシ病に感染した患部ツツガムシ病に感染した患部

国立感染症研究所によると、ツツガムシ病の患者数は例年10月下旬から11月にかけて急増します。これは、ツツガムシの幼虫が活発に活動する時期と重なるためです。特に、紅葉狩りやキャンプなど、自然の中で過ごす機会が増えるこの時期は、感染リスクが高まります。

ツツガムシ病の予防と対策:楽しい秋を守るために

ツツガムシ病を予防するためには、ダニに刺されないようにすることが重要です。長袖、長ズボンを着用し、肌の露出を最小限に抑えましょう。また、虫除けスプレーを使用することも効果的です。

屋外活動後の注意点

野外活動後は、入浴して身体をよく洗い、ダニに刺されていないか確認しましょう。もし、ダニに刺された跡や、発熱、頭痛などの症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診することが大切です。早期発見、早期治療により、重症化を防ぐことができます。

早期発見・早期治療が鍵!専門家の声

感染症専門医の山田先生(仮名)は、「ツツガムシ病は初期症状が風邪に似ているため、見過ごされやすい病気です。しかし、適切な治療を受けずに放置すると、重症化することもあります。特に、高齢者や基礎疾患のある方は注意が必要です。少しでも異変を感じたら、すぐに医療機関を受診しましょう」と注意を呼びかけています。

家庭でのケア

ツツガムシ病は抗生物質による治療が有効です。医師の指示に従って、しっかりと薬を服用することが重要です。また、安静にして、十分な水分と栄養を摂ることも大切です。

まとめ:安心して秋を満喫するために

ツツガムシ病は、適切な予防と早期治療によって、重症化を防ぐことができる病気です。紅葉狩りやキャンプなど、秋の行楽を楽しむためにも、ツツガムシ病への正しい知識を身につけて、しっかりと対策を行いましょう。万が一、症状が現れた場合は、迷わず医療機関を受診してください。