近年、日本のエンタメ業界で注目を集めている「シェアード・ユニバース」。2024年8月23日に公開された映画『ラストマイル』の大ヒットを皮切りに、今後ますます盛り上がりを見せる可能性を秘めています。この記事では、シェアード・ユニバースの魅力と今後の展望について、ドラマ批評コラム連載を持つ筆者が詳しく解説します。
シェアード・ユニバースとは?『ラストマイル』の成功事例
シェアード・ユニバースとは、複数の作品が同じ世界観を共有する手法です。『ラストマイル』は、ドラマ『アンナチュラル』(2018年)と『MIU404』(2020年)と同じ世界を舞台に物語が展開されます。これらのドラマの登場人物が映画にも登場することで、既存のファン層を取り込み、大きな話題を呼びました。
ラストマイルの映画ポスター
興行収入50億円突破という大ヒットは、シェアード・ユニバースの成功事例として注目されています。 映画評論家の佐藤一郎氏(仮名)は、「シェアード・ユニバースは、作品同士の相乗効果を生み出し、新たなファンを獲得する上で非常に効果的な戦略と言えるでしょう」と述べています。(※佐藤一郎氏は架空の人物です。)
物流倉庫センター長が主人公?『ラストマイル』の挑戦
『ラストマイル』は、ブラックフライデーを目前に発生した連続爆破事件に、巨大物流倉庫のセンター長である主人公が立ち向かう物語です。一見、主人公の職業や設定は、一般的なエンタメ作品と比べると地味な印象を受けます。
従来のヒット作の多くは、刑事や医師など、観客にとって馴染み深い職業の主人公が活躍するストーリーが主流でした。これらの職業は、物語の展開や醍醐味が想像しやすく、観客の共感を呼びやすいという利点があります。
物流倉庫のイメージ
しかし、『ラストマイル』は、あえて物流倉庫センター長という、これまであまり注目されてこなかった職業を主人公に据えることで、新鮮味とリアリティを生み出しました。これは、エンタメ業界における新たな挑戦と言えるでしょう。
シェアード・ユニバースの今後の可能性
『ラストマイル』の成功は、シェアード・ユニバースの可能性を示す大きな一歩となりました。今後、日本のエンタメ業界でも、様々な作品でこの手法が活用されることが予想されます。
シェアード・ユニバースは、既存のファン層を繋ぎとめるだけでなく、新たなファンを獲得する上でも効果的な戦略です。 また、異なるジャンルの作品を繋げることで、より幅広い層へのリーチも期待できます。
今後のエンタメ業界において、シェアード・ユニバースはますます重要なキーワードとなるでしょう。 jp24h.comでは、引き続きエンタメ業界の最新動向をお届けしていきます。