日本列島を襲う可能性のある「南海トラフ巨大地震」。30年以内に70~80%という高い確率で発生が予測されており、西日本全体に甚大な被害をもたらす可能性が懸念されています。東日本大震災の10倍規模とも言われるこの未曽有の災害に、私たちはどのように備えるべきでしょうか。この記事では、特に震度7が想定される地域と、具体的な備えについて解説します。
南海トラフ巨大地震:揺れと津波の脅威
南海トラフ巨大地震では、最大34メートルにも及ぶ津波が太平洋沿岸を襲うと予測されています。しかし、恐ろしいのは津波だけではありません。津波以前に襲ってくる激しい揺れ自体も、甚大な被害をもたらすと想定されています。
南海トラフ巨大地震の被害想定図
想定震度と広範囲に及ぶ被害
内閣府の資料によると、南海トラフ巨大地震が発生した場合、震度6弱以上が21府県に及ぶとされています。中でも震度7が想定される地域は10県にものぼり、その広範囲さに驚かされます。 地震学者である山田教授(仮名)は、「広範囲での強い揺れは、建物の倒壊だけでなく、ライフラインの寸断、二次災害の発生など、多大な被害につながる」と警鐘を鳴らしています。
静岡県における震度7想定地域
特に被害が大きいと予想される東海地方の中でも、静岡県は広範囲で震度7が想定されています。内閣府の資料に基づくと、静岡市、浜松市、富士市、磐田市など、実に23もの市町村で震度7の可能性があるのです。
静岡県内震度7想定市町村一覧
- 静岡市(葵区、駿河区、清水区)
- 浜松市(中区、東区、西区、南区、北区、浜北区、天竜区)
- 島田市
- 富士市
- 磐田市
- 焼津市
- 掛川市
- 藤枝市
- 袋井市
- 湖西市
- 御前崎市
- 菊川市
- 牧之原市
- 吉田町
- 森町
これらの地域では、揺れそのものによる建物倒壊、インフラ損壊など、深刻な被害が想定されます。
今からできる備え:水と食料の確保
避けられない南海トラフ巨大地震。恐怖に怯えるだけでなく、適切な備えをすることが重要です。 料理研究家の佐藤先生(仮名)は、「非常時の食事は心身の支えとなる。普段からローリングストック法で食料を備蓄し、災害時にも栄養バランスの良い食事を心がけてほしい」とアドバイスしています。 まずは、水や食料などの備蓄から始めましょう。最低3日分、できれば1週間分の備えがあると安心です。
まとめ:備えあれば憂いなし
南海トラフ巨大地震は、私たちにとって大きな脅威です。しかし、事前の備えをしっかり行うことで、被害を最小限に抑えることができるはずです。この記事を参考に、今できることから備えを始めましょう。