歌舞伎俳優の市川團子さんが、12月歌舞伎座『天守物語』の取材会に登場し、多忙な日々の中での息抜き方法や、歌舞伎と大学生活の両立について語ってくれました。20歳という若さで伝統芸能の世界に身を置きながら、等身大の大学生の顔も見せる市川さんの素顔に迫ります。
カツ丼を超える?!市川團子さんの勝負飯とは?
2月のスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』で初主演を務めた際には、勝負飯として「カツ丼」を挙げていた市川さん。今回も好きな食べ物を聞かれると、「カツ丼は殿堂入り。初日の前にも『勝つぞ』という意味でカツを食べました」と笑顔で語り、ゲン担ぎの一面を覗かせました。続けて、「おろしポン酢も好き」と答えたものの、「あ、それもカツ丼用ですね」と付け加え、報道陣の笑いを誘いました。「カプレーゼが好きです」と、意外な好物も明かしてくれました。
市川團子さんの取材会の様子
歌舞伎と学業の両立!市川團子さんの大学生活とは?
現在大学に通う市川さんは、比較芸術学科で西洋演劇と日本演劇、また異なる時代の音楽などを比較研究しているとのこと。「公演で大学に行けない時期は、オンラインで資料をもらったり、友達に見せてもらったりしています」と、多忙な中でも学業に励む様子を語りました。
歌舞伎の授業では、新歌舞伎や悪役の授業を受講しており、先日も「三人吉三」の映像を分析したそうです。坂東玉三郎さん、片岡仁左衛門さん、十二代目市川團十郎さんといった名優たちの演技を教材に学ぶとは、貴重な経験ですね。
多忙な俳優の息抜き!市川團子さんのリラックス方法は?
大学が終わると友達とカラオケやボーリングに行ったり、夜には部屋で音楽を聴いてリラックスするのが日課だそう。「音楽を聴いているとかなり癒やされます」と語り、等身大の20歳らしい一面を見せてくれました。プライベートの時間を大切にしながら、歌舞伎と学業の両立に励む市川さんの姿は、多くの若者にとって inspiration になるのではないでしょうか。
夢幻の物語『天守物語』で新たな挑戦!
12月歌舞伎座で上演される『天守物語』は、姫路城の天守閣にまつわる伝説を題材にした作品。市川さんは、坂東玉三郎さん演じる天守夫人・富姫と恋に落ちる若き鷹匠・姫川図書之助を演じます。「新しいジャンルに挑むので、とにかく精一杯頑張って、感情を大事にしながら役を深めていきたい」と意気込みを語りました。
伝統芸能を継承する若き歌舞伎俳優、市川團子さんの今後の活躍に期待が高まります。