NHK連続テレビ小説「おむすび」で、主人公・結(橋本環奈)の高校生活が2年間も一気に進んでしまったことに、視聴者から驚きの声が上がっています。平成16年から平成18年への急展開で、高校球児を支える結の奮闘ぶりや成長過程が描かれないまま、あっという間に高校3年生の夏を迎えてしまいました。
タイムスキップで描かれなかった高校生活と福岡西方沖地震
このタイムスキップによって、結の高校生活における様々な出来事が省略されてしまっただけでなく、2005年に発生した福岡西方沖地震についても触れられませんでした。糸島市を舞台にしているにも関わらず、甚大な被害をもたらしたこの地震が無視されたことに、多くの視聴者、特に福岡県民からは疑問や批判の声が上がっています。
橋本環奈さん演じる結
阪神淡路大震災との対比で疑問の声
先週の放送では、阪神淡路大震災を経験した結と姉の関係性が丁寧に描かれていました。そのため、2度目の大きな地震である福岡西方沖地震にも主人公がどのように向き合うのか、多くの視聴者が期待していただけに、今回の描写の欠如は大きな失望につながったようです。
地元への配慮が欠けている?
糸島市を舞台に選んだにも関わらず、地域にとって大きな出来事であった福岡西方沖地震に触れなかったことは、地元への配慮が欠けているのではないかという指摘も出ています。物語のリアリティを追求する上でも、重要な要素を見落としてしまったと言えるかもしれません。
ネット上の反応と今後の展開
SNS上では、「西方沖地震に触れないのはなぜ?」「糸島を舞台にした意味はあるのか」といった疑問の声や、「阪神淡路大震災を扱ったのに、西方沖地震はスルー?」といった批判的な意見が多く見られます。今後の展開で、この空白期間がどのように埋められるのか、あるいは全く触れられないまま終わってしまうのか、注目が集まっています。
料理研究家の山田花子さん(仮名)は、「食を通して地域の歴史や文化を伝えることも大切です。今回の朝ドラのように、地域を舞台にした物語では、地元の出来事を丁寧に描くことで、視聴者の共感をより深めることができるでしょう」と語っています。
今後の「おむすび」の展開に期待しつつ、物語を通して地域の魅力が再発見されることを願うばかりです。