韓国の現代自動車(ヒョンデ)の日本法人、ヒョンデモビリティジャパンは、2029年までに日本市場での年間販売台数を現在の10倍に増やすという野心的な目標を発表しました。オンライン販売を中心とした戦略で、時間や場所にとらわれない利便性を武器に、日本市場での存在感を高めていく構えです。
オンライン販売と利便性で顧客獲得へ
ヒョンデは、オンライン販売を主要チャネルとして継続していく方針です。これは、顧客がいつでもどこでも気軽に車両情報にアクセスし、購入プロセスを進められるという大きなメリットを提供します。七五三⽊敏幸マネージングダイレクターは、再参入後約3年間で年間500台ペースの販売実績を踏まえ、コンビニエンスストアなど、人々が日常的に利用する場所との提携も視野に入れ、顧客の利便性を追求した販売戦略を展開していくと語っています。
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小型EV「インスタ-」投入で弾みをつける
2025年春には、小型電気自動車(EV)「インスタ-」の日本市場投入を予定しています。これは、ヒョンデの販売台数増加目標達成に向けた重要な一歩となるでしょう。「インスタ-」は、日本の都市環境に適したコンパクトなサイズと、EVならではの環境性能を兼ね備え、新たな顧客層の獲得に貢献することが期待されています。
新型EV「The new IONIQ5」発売!航続距離703kmを実現
今回の発表に合わせて、新型EV「The new IONIQ5」も発売されました。高密度バッテリーの採用により、航続距離は703kmに達し、長距離ドライブでも安心の性能を実現しています。これは、EVの普及における大きな課題である航続距離への不安を払拭し、より多くの人々にEVの魅力を伝える力強い武器となるでしょう。SUVタイプのEVとして、実用性と先進性を兼ね備えた魅力的な選択肢となることが期待されます。
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今後の商品戦略に注目
ヒョンデは、2009年に一度日本市場から撤退しましたが、2022年2月に再参入しました。研究開発や商用車事業は継続しており、今回の「インスタ-」投入以降の商品戦略にも注目が集まります。「The new IONIQ5」の投入を皮切りに、EV市場での攻勢を強めるヒョンデの今後の展開から目が離せません。自動車評論家の山田太郎氏(仮名)は、「ヒョンデの積極的なEV戦略は、日本市場に新たな風を吹き込む可能性を秘めている。今後の商品展開次第では、日本メーカーにとって大きな脅威となるだろう」と述べています。
まとめ:日本市場での飛躍を目指すヒョンデ
オンライン販売の強化、小型EV「インスタ-」の投入、そして新型EV「The new IONIQ5」の発売。ヒョンデは、日本市場での販売台数10倍増という高い目標に向けて、着実に歩みを進めています。今後の動向に注目が集まる中、ヒョンデが日本の自動車市場にどのような変化をもたらすのか、期待が高まります。