年収の壁を超えて!主婦が本当に望む働き方とは?

家事や育児と両立しながら働く主婦にとって、「年収の壁」は大きな悩みの種。しかし、本当に主婦が望んでいる働き方は、年収だけを基準に決められるほど単純ではないようです。しゅふJOB総研の最新調査結果から、主婦のホンネと理想の働き方を紐解き、専門家の意見も交えながら解決策を探ります。

主婦が「今」望む働き方:パート・アルバイトが主流

しゅふJOB総研が2024年9月に実施した就労志向のある主婦460人を対象とした調査によると、現状で最も望ましいとされる働き方は「短時間非正規社員(パート・アルバイト)」が35.4%と最も多く、次いで「短時間正社員」が25.9%という結果になりました。

パート・アルバイト勤務を希望する主婦が多い現状を示すグラフパート・アルバイト勤務を希望する主婦が多い現状を示すグラフ

家事や育児との両立を考えると、時間の融通が利きやすいパート・アルバイトを選択する主婦が多いのは当然と言えるでしょう。

制約がなければ?主婦の理想は「フルタイム正社員」

ところが、もし家庭の制約が一切なくなった場合、主婦が最も望む働き方は大きく変化します。なんと、「フルタイム正社員」が43.3%と圧倒的多数を占める結果となったのです。

家庭の事情でやむを得ずパート・アルバイトを選んでいる主婦たちが、本当は責任とやりがいのある正社員の仕事に就きたいと考えていることが浮き彫りになりました。

年収の壁よりも「時間制約の壁」

この調査結果から、主婦の働き方を阻む真の壁は「年収の壁」ではなく、「時間制約の壁」であることがわかります。 家事や育児の負担が軽減されれば、より多くの主婦が能力を活かして社会貢献できる可能性を秘めていると言えるでしょう。

家事代行サービスの普及や、企業による柔軟な勤務形態の導入など、時間制約の壁を打破するための取り組みが重要です。

専門家の声:柔軟な働き方が未来を拓く

人事コンサルタントの山田花子さん(仮名)は、次のように述べています。「企業は、多様な働き方を積極的に導入することで、優秀な主婦人材の確保につなげることができます。フレックスタイム制やリモートワークなど、個々の事情に合わせた柔軟な働き方を提供することが、これからの時代において不可欠です。」

主婦の声:それぞれの想いを胸に

調査のフリーコメント欄には、主婦たちの様々な想いが綴られていました。

「趣味が仕事と言えるくらい仕事が好き。でも、扶養の範囲内でしか働けないのが辛い…」
「家庭を大切にしながら、自分の裁量で働きたい」
「正社員として責任ある仕事に挑戦したい」

これらの声は、主婦たちが単に収入を求めているだけでなく、仕事を通じて自己実現や社会貢献を望んでいることを示しています。

まとめ:主婦の活躍を支える社会へ

主婦の働き方を考える上で、年収だけでなく、時間や働き方の柔軟性も重要な要素です。企業や社会全体が、主婦の多様なニーズに応えることで、より多くの女性が活躍できる社会の実現につながるのではないでしょうか。 自分らしい働き方を実現するために、まずはどんな働き方がしたいのか、じっくり考えてみませんか?