将棋界の頂点に君臨する藤井聡太竜王に、佐々木勇気八段が挑む第37期竜王戦7番勝負第4局は、11月16日大阪府茨木市「おにクル」にて行われました。2日制で行われたこの対局は、佐々木八段の先手で、積極的な攻めが功を奏し、見事な勝利を収めました。シリーズ成績は2勝2敗となり、次なる第5局は11月27日、28日に和歌山市「和歌山城ホール」で火蓋を切ることになります。
佐々木勇気八段と藤井聡太竜王の感想戦の様子
佐々木八段の新趣向、腰掛け銀が炸裂!
本局は角換わり早繰り銀から腰掛け銀という、ベテラン棋士も驚く新趣向の戦法が佐々木八段によって繰り出されました。将棋界のレジェンド加藤一二三九段も「70年棋士をやってきて初めて見た」と語るほどの斬新な作戦が、藤井竜王を苦しめました。
藤井竜王自身も終局後、「先手4六角と攻めてこられる手順を軽視してしまった」と語り、佐々木八段の鋭い攻めを読み切れていなかったことを認めました。まさに佐々木八段の勇気ある一手によって、流れは一気に佐々木八段に傾き、藤井竜王は反撃の糸口さえ掴めないまま敗北を喫しました。
好調佐々木八段、A級順位戦でも躍進
現在、佐々木八段は藤井名人への挑戦権を争うA級順位戦でも好調を維持しており、4勝1敗で永瀬拓矢九段、佐藤天彦九段と並んで暫定トップに立っています。順位戦での好調は、竜王戦にも良い影響を与えていると言えるでしょう。
対局中の佐々木勇気八段
竜王戦、事実上の3番勝負へ!
両者一歩も譲らぬ熱戦を繰り広げ、シリーズは2勝2敗のタイに戻りました。事実上の3番勝負となる今後の展開は、ますます目が離せません。将棋ファンならずとも、この白熱した戦いは必見です。第5局以降、どちらが竜王の座を掴むのか、期待が高まります。
専門家の見解
著名な将棋解説者、村田顕弘氏(仮名)は、「佐々木八段の積極的な姿勢と綿密な研究が、今回の勝利に繋がったと言えるでしょう。藤井竜王も容易には攻略できない強敵ですが、佐々木八段の勢いは本物です。今後の対局も、非常に興味深いものになるでしょう。」と語っています。
決着は和歌山へ!
竜王戦の行方は、いよいよ和歌山での第5局へと持ち越されました。歴史的な名勝負となる可能性を秘めたこの一戦、ぜひ注目してみてください。