三笠宮妃百合子さまが100歳でご逝去されました。激動の時代を生き抜き、常に国民と共に歩まれたそのご生涯を振り返り、深い悲しみと尊敬の念を込めて、謹んでお悔やみ申し上げます。この記事では、百合子さまの葬儀の様子や、ゆかりのある方々の追悼の声などを通して、その穏やかで気品あふれるお人柄を偲びます。
葬儀の様子:深い悲しみに包まれる三笠宮邸
11月16日夕、東京都港区の三笠宮邸では、百合子さまのご遺体をひつぎに納める「お舟入」の儀式が執り行われました。喪主を務める寛仁親王の長女・彬子さま、次女・瑶子さまをはじめ、高円宮妃久子さま、承子さまなど皇族方が参列し、深い悲しみに包まれました。
三笠宮妃百合子さまの「お舟入」を前に、宮邸を弔問された天皇、皇后両陛下
その後、秋篠宮ご一家も加わり、「拝訣」の儀式が厳かに執り行われました。天皇皇后両陛下、上皇ご夫妻は16日午後に宮邸を弔問されましたが、慣例により葬儀には参列されませんでした。
国民からの深い哀悼:一般弔問記帳に長蛇の列
宮邸では午前9時から一般の弔問記帳が始まり、1365人が訪れ、百合子さまのご冥福を祈りました。百合子さまが名誉総裁を務められた「いけばなインターナショナル」前会長の臼井延子さん(80)は、「役員をねぎらう昼食会を開いてくださるなど、優しい方だった」と生前の温かいお人柄を偲びました。
三笠宮さまを支え、国民に寄り添う:気品と優しさに満ちた生涯
三笠宮さまの陸軍士官学校同期生やその家族でつくる親睦会「卯月会」の弘田雅数代表(78)は、三笠宮さまの逝去後、百合子さまから会員らに「しっかりしなきゃだめよ」と励まされたエピソードを明かし、「本当にお世話になりました」と深い感謝の意を表しました。
激動の1世紀を生きられた三笠宮妃百合子さま…三笠宮さまとのご婚礼写真も
常に国民に寄り添い、気品と優しさに満ちた百合子さまのご生涯は、私たちにとって大きな指針となるでしょう。100年の生涯を駆け抜けた百合子さまのご功績を偲び、心よりご冥福をお祈りいたします。