老後資金、本当に2000万円で足りる?世帯形態別の貯蓄事情と賢い備え方

高齢化社会の日本で、老後資金は誰もが気になるテーマ。かつて話題になった「老後2000万円問題」は、夫婦二人の老後生活を想定した金額ですが、実際のところ、世帯形態によって必要な金額は大きく変わってきます。今回は、独居高齢者、核家族、3世代家族といった様々な世帯形態における貯蓄事情を紐解きながら、賢い老後資金の備え方について考えてみましょう。

老後資金、世帯形態でこんなにも違う!

「老後2000万円問題」は、夫が厚生年金、妻が国民年金を受給する夫婦をモデルケースとしています。しかし、共働き世帯や、国民年金のみを受給する世帯では、2000万円では到底足りないケースも。共働きで厚生年金に加入している夫婦でも、生活水準によってはより多くの資金が必要となる場合もあります。

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厚生労働省の「令和4年国民生活基礎調査」によると、独居高齢者の約15%が貯蓄なしという現状が明らかになっています。一方で、3000万円以上の貯蓄を持つ人も約10%存在し、高齢者の貯蓄額には大きな格差があることが分かります。生活保護受給者の多くは貯蓄がないため、この統計にも影響を与えていると考えられますが、貯蓄がなくても年金だけで生活している高齢者も少数ながら存在します。

核家族世帯と3世代世帯の貯蓄事情

核家族世帯(夫婦のみ、夫婦と未婚の子、ひとり親と未婚の子)では、独居高齢者と比べて貯蓄事情は多少異なります。貯蓄なしの世帯は約9%と独居高齢者より低い一方で、3000万円以上の貯蓄を持つ世帯は約16%、2000万円以上は約26%と、より高額な貯蓄を持つ世帯の割合が増加します。特に、未婚の子と同居している場合、子の収入も家計にプラスされるため、貯蓄しやすい環境と言えるでしょう。

3世代世帯の貯蓄状況は、核家族世帯と大きな違いはありません。現役世代の子供が同居している場合、安定した収入が見込めるため、貯蓄額も比較的安定しています。ただし、子供の教育費などの支出も大きくなるため、高額貯蓄層の割合は核家族世帯よりやや低くなる傾向があります。

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賢い老後資金の準備、今から始めよう!

老後資金の準備は、早ければ早いほど有利です。将来のライフプランを具体的に描き、必要な金額を算出してみましょう。iDeCoやNISAなどの制度を活用したり、専門家のアドバイスを受けるのも有効です。

人生100年時代、豊かな老後を送るために

人生100年時代と言われる現代、老後生活は人生の大きな部分を占めます。安心して豊かな老後を送るために、今からしっかりと準備を始めましょう。この記事が、読者の皆様の老後プランを考えるきっかけになれば幸いです。

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