北朝鮮の軍需産業の心臓部、慈江道満浦市の謎に迫る!jp24h.com独占取材

北朝鮮の軍需産業の中心地、慈江道満浦市。秘密のベールに包まれたこの街は、他地域からのアクセスも厳しく制限され、脱北者も極めて少ない謎多き場所です。jp24h.comは、中国吉林省集安市から満浦市を望遠撮影し、その現状を独占レポートします。謎に満ちた街の、知られざる姿を垣間見てみましょう。

中国側からは観光地?北朝鮮満浦市の意外な一面

中国側の集安市から望む北朝鮮満浦市。遊歩道や食堂が整備され、観光地としての側面も持つ。中国側の集安市から望む北朝鮮満浦市。遊歩道や食堂が整備され、観光地としての側面も持つ。

中国側の集安市は、高句麗時代の遺跡や、対岸の北朝鮮の街並みを一望できる観光地として知られています。遊覧船で鴨緑江を遊覧することも可能ですが、望遠カメラでの撮影は禁止されているとのこと。中国では「神秘的な国、朝鮮」として北朝鮮観光が宣伝されていますが、外国人、特に日本人にとっては近づくことすら難しい場所となっています。満浦と集安を結ぶ連絡橋は朝中貿易の拠点となっていますが、外国人立ち入り禁止区域となっています。この二面性を持つ国境地帯の実態とは?

国境地帯を示す看板。北朝鮮への声掛けや撮影は禁止されている。国境地帯を示す看板。北朝鮮への声掛けや撮影は禁止されている。

軍需産業の街、慈江道の経済と住民の生活

慈江道は北朝鮮の軍需産業の中心地であり、住民の多くは軍需工場で働いていると言われています。山岳地帯に位置するため農業には適しておらず、経済は軍需産業に大きく依存しています。 食糧事情など、住民の生活は謎に包まれています。

満浦市郊外にあるセメント工場とみられる大規模工場。慈江道の産業構造を象徴する存在。満浦市郊外にあるセメント工場とみられる大規模工場。慈江道の産業構造を象徴する存在。

水害からの復興は?脆弱なインフラが露呈

2024年7月末の集中豪雨で、慈江道も大きな被害を受けました。アジアプレスの取材協力者によると、鉄道の線路が土砂に埋まるなど深刻な被害が出たとのこと。被災者向けのアパート建設が進められていますが、その建設現場は脆弱なインフラを露呈しています。

水害後に建設中のアパート。山裾の高い位置に建設されている。水害後に建設中のアパート。山裾の高い位置に建設されている。

アパート建設現場の足場は、加工されていない木材を使用。他の地域の建設現場よりも脆弱な印象を受ける。アパート建設現場の足場は、加工されていない木材を使用。他の地域の建設現場よりも脆弱な印象を受ける。

厳しい監視体制下の物流、改造トラックが行き交う

満浦市内の道路には軍が管理する検問所が設置され、厳しい監視体制が敷かれています。通行人や車両は細かくチェックされており、物資の輸送も厳しく統制されている様子が伺えます。

検問所で兵士に書類を見せる男性。背景にはトラックが待機している。検問所で兵士に書類を見せる男性。背景にはトラックが待機している。

北朝鮮と中国の国境に設置された有刺鉄線。住民の越境を阻止するためのもの。北朝鮮と中国の国境に設置された有刺鉄線。住民の越境を阻止するためのもの。

北朝鮮の軍需産業を支える慈江道満浦市。その実態は依然として謎が多く、外部からの情報は限られています。jp24h.comは今後も、北朝鮮情勢の最新情報をお届けしていきます。