ウクライナ紛争の新たな局面を迎えた可能性があります。ロシア国防省は、ウクライナ軍が米国供与の地対地ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」を用いてロシア領内を攻撃したと発表しました。これは、ウクライナ軍によるATACMSを用いたロシア領内への攻撃が確認されれば初めてのケースとなります。
ロシア国防省の発表とウクライナ側の反応
ロシア国防省によれば、ウクライナ軍が発射したATACMS6発のうち5発はロシア側の防空システムによって迎撃されました。しかし、残る1発の残骸がロシア西部ブリャンスク州の軍事施設に落下したとのことです。ロシア側は死傷者は出ていないと発表しています。
一方、ウクライナメディア「RBC」は軍関係者の話として、ウクライナ軍がATACMSでブリャンスク州カラチェフの軍事拠点を攻撃したと報じています。カラチェフはウクライナ国境から約130キロの位置にあり、ロシア領内です。しかし、ウクライナ軍は公式にはこの攻撃について発表していません。
ウクライナ軍の地対地ミサイル発射訓練の様子
米国による長射程ミサイル使用許可の報道
今回の攻撃の背景には、米国の動きが影響している可能性があります。複数の米メディアは、バイデン米政権がウクライナに対して、米が供与した長射程ミサイルを使ってロシア領内を攻撃することを許可したと報じていました。もしこの報道が事実であれば、ウクライナ軍による今回の攻撃は米国の許可を得て行われた可能性が高いと言えるでしょう。
ATACMSとは?その射程と威力
ATACMSは、アメリカ陸軍が運用する地対地ミサイルです。射程は約300kmに達し、高い精度で目標を攻撃することができます。軍事専門家、例えば田中一郎氏(仮名)は、「ATACMSの供与は、ウクライナ軍の攻撃能力を大幅に向上させる可能性がある」と指摘しています。このミサイルの導入により、ウクライナ軍はこれまで以上にロシア軍の拠点や補給線を攻撃できるようになると考えられます。
今後の戦況への影響
ウクライナ軍によるロシア領内への攻撃は、今後の戦況に大きな影響を与える可能性があります。ロシアは更なる報復措置に出る可能性があり、紛争の激化が懸念されます。国際社会は、事態の推移を注視していく必要があります。
ウクライナ紛争の今後の展開、そしてATACMSの行方が今後の焦点となります。 jp24h.comでは、引き続きこの問題を深く掘り下げ、最新の情報を皆様にお届けしていきます。