[ソウル 22日 ロイター] – 北朝鮮が国連制裁決議に違反し、今年ロシアから100万バレル以上の石油を輸入した可能性があることが分かった。英国の研究グループ「オープンソースセンター」とBBCが衛星画像の分析結果を22日に発表した。
オープンソースセンターのウェブサイトに掲載された報告書によると、北朝鮮の石油タンカーが今年3月以降、ロシア極東のボストーチヌイ港に40回以上寄港した。北朝鮮の国連制裁違反活動を監視する海上パトロール隊が公開した数十枚の高解像度衛星画像やAIS(自動識別システム)データなどには、北朝鮮のタンカーがロシアのボストーチヌイ港の石油ターミナルで繰り返し積み込みを行っている様子が写っているという。
安保理の制裁決議の下、北朝鮮の石油精製品の輸入上限は年間50万バレルに定められている。
国連報道官のコメントは得られていない。