音楽プロデューサー武部聡志氏が新著『ユーミンの歌声はなぜ心を揺さぶるのか 語り継ぎたい最高の歌い手たち』を出版。ユーミンをはじめ、吉田拓郎、松田聖子、米津玄師、Adoなど、時代を彩る様々なアーティストの歌声の魅力を紐解き、なぜ私たちの心を掴むのかを解説しています。本記事では、武部氏のインタビューを元に、その魅力の秘密に迫ります。
カラオケ採点では測れない、真の歌の力
プロの凄さを体感
数々のアーティストのバックで演奏してきた武部氏。その経験の中で、歌声に感動し涙したり、逆に刺激を受けて高揚したりと、歌の持つ力に心を揺さぶられてきたと言います。音楽評論家では書けない、演奏者だからこそ感じ取れる歌の本質を伝えたいという思いが、本書執筆のきっかけとなりました。
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心を揺さぶる歌声の正体
近年のカラオケ番組では、音程の正確さを競う場面がよく見られます。しかし、武部氏は、歌の真の価値は採点では測れないと指摘します。音程やリズムの正確さも重要ですが、聴く人の心を震わせ、感動を与えるのは、技術的な巧みさとは別の次元にあるもの。それは、アーティストそれぞれの個性と表現力から生まれる、唯一無二の歌声です。
長く愛される歌い手たちの共通点
個性と表現力の追求
武部氏がこれまで関わってきたアーティストたちは、技術だけに頼らず、個性を磨き、表現力を高めることに力を注いできたと言います。だからこそ、彼らの歌は時代を超えて愛され、多くの人の心に響き続けるのです。本書では、それぞれのアーティストの個性と表現力を分析し、その魅力の秘密を解き明かしていきます。
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音楽プロデューサーの視点から紐解く
長年第一線で活躍する音楽プロデューサーだからこそ語れる、アーティストの素顔や魅力。本書は、単なる音楽評論ではなく、武部氏自身の経験に基づいた、深い洞察と愛情に満ちた一冊となっています。歌が好きで、歌の魅力を知りたい人にとって、必読の一冊と言えるでしょう。