ロッチ結成秘話:中岡創一の空白の5年間とコカドケンタロウの献身的な支え

お笑いコンビ「ロッチ」といえば、独特のテンポとシュールな笑いで人気を博していますが、結成秘話には、相方への深い友情と努力がありました。今回は、TBS「人生最高レストラン」でのコカドケンタロウさんの語りを元に、ロッチの知られざる結成秘話に迫ります。

高校時代からの出会い、そして空白の5年間

コカドさんは高校時代からNSCに通い、同級生とコンビを組んで活動していました。中岡さんとは別のコンビで活動していましたが、ライブでの共演をきっかけに親交を深めていきました。その後、中岡さんは芸人を引退し、5年間のブランクを経て再びお笑いの世界に戻ってきました。

ロッチ・コカドケンタロウさんロッチ・コカドケンタロウさん

コカドさんの当時の相方が蒸発し、中岡さんも失恋を経験したという転機が訪れます。傷心旅行として仲間と沖縄へ行ったことが、ロッチ結成のきっかけとなりました。来年で結成20周年を迎えるロッチですが、その道のりは決して平坦なものではありませんでした。

ブランクが生んだ壁とコカドさんの発想力

5年間のブランクは想像以上に大きく、中岡さんは声が出ない、ネタを覚えられないなど、苦労が絶えなかったそうです。「イップスみたいな感じ」と当時を振り返る中岡さんの言葉からは、その苦悩がひしひしと伝わってきます。

ついに中岡さんは「ネタができない」とコカドさんに打ち明けました。しかし、コカドさんは諦めませんでした。「中岡くんで最後やろなって思ったから、何とかしようと」と、中岡さんのために「手紙を読むネタ」を考案しました。

手紙を読むネタで活路を開く

中岡さんが手紙を読み、コカドさんがツッコミを入れるというシンプルな構成。覚えなくても良い、読むだけで良いというこのスタイルは、中岡さんにとってまさに救いの手でした。もちろん、それでも読み間違えることはあったそうですが、コカドさんは辛抱強く支え続けました。

ロッチ・中岡創一さんロッチ・中岡創一さん

この手紙ネタをきっかけに、ロッチは徐々にネタを作り上げていき、ワタナベエンターテインメントの事務所ライブで優勝、賞金を獲得するまでに成長しました。そして、その賞金で再び沖縄へ。結成のきっかけとなった思い出の地で、彼らは成功を噛み締めたことでしょう。

ロッチの成功を支えた友情と努力

ロッチの結成秘話は、困難を乗り越える友情と努力の物語です。コカドさんの献身的な支えと、中岡さんの諦めない気持ちが、今のロッチの成功を築き上げました。 お笑い芸人としての才能はもちろんのこと、二人の強い絆が、多くの人々を笑いの渦に巻き込んでいるのではないでしょうか。