10月21日に行われたビジネスメディア『ReHacQーリハックー』のYouTube生配信に、地域政党「再生の道」元代表の石丸伸二氏(43)が出演しました。この配信では、高市早苗自民党総裁(64)が首相に選出されたことを受け、自民党と日本維新の会の連立政権の今後がテーマとして議論されました。しかし、配信中に見られた石丸氏の言動が、各方面で波紋を広げています。特に、その発言内容と高市首相への異例の対談要求が、SNSを中心に大きな注目を集めています。
ReHacQ生配信での石丸氏の「陣笠議員」質問が波紋
石丸氏は今回、九州からリモートで生配信に参加しました。番組中、スタジオにいた自民党の土田慎衆院議員(34)から挨拶を受けると、石丸氏は唐突に「土田さんって陣笠議員ですか?」と問いかけました。「陣笠議員」とは、党幹部の指示に従って票を投じる「頭数要員」を指す言葉です。石丸氏に「イエスかノーか」と迫られた土田氏は一度「ノー」と回答したものの、石丸氏はその後も執拗に質問を重ね、最終的に土田氏から「(陣笠議員の)側面はあると思う」という答えを引き出しました。このやり取りの後、石丸氏は満足げな笑みを浮かべたといいます。
さらに、石丸氏は今年7月の参院選で落選した日本維新の会の音喜多駿元参院議員(42)に対し、「国会議員を目指すのはやめて、都議会議員になればいい」と自ら指導する場面がありました。これに対し、立憲民主党の小西洋之参院議員(53)が「(6月の都議会選、7月の参院選で)全員落選させた党首が何言ってるんだよ(笑)」と呆れたように反論すると、石丸氏は不快感をあらわにしました。SNSでは、土田氏への礼儀を欠いた質問と、自身の選挙結果を揶揄されて不機嫌になる石丸氏の態度に対し、疑問や批判の声が多く上がっています。
ビジネスメディア『ReHacQ』生配信で物議を醸す発言をする石丸伸二氏
高市早苗首相との対談を「ReHacQ」で直接要求
一連のやり取りに先立ち、石丸氏は『ReHacQ』のプロデューサーであり、生配信の司会を務めていた高橋弘樹氏(44)に対し、ある「提案」を投げかけ、これがSNSで大きな注目を集めました。
リモート画面がスタジオと接続されるやいなや、石丸氏は高橋氏に次のように要求したのです。「高市さん、総理になったじゃないですか。ReHaQで対談しますよね。出るでしょ、そのうち。僕に対談させてくださいよ」。国のトップである首相の対談相手を自ら買って出た石丸氏に対し、高橋氏が理由を尋ねると、石丸氏は次のように自信をのぞかせました。「いや、だって、そこそこMC的な働きはね、この前やったし。何より僕、高市さんとは組み合わせ、相性悪くないですよ。NewsPicksの対談は200万再生超えてるんで」。
NewsPicks対談「石丸伸二を自民党にスカウト?」の内容
石丸氏が自身の自信の根拠として挙げたのは、経済メディア『NewsPicks』で高市氏と対談した経験です。これは昨年12月に同メディアのYouTubeで公開された『「石丸伸二を自民党にスカウト?」高市早苗と探り合いの初対談』と題された動画を指していると考えられます。
当時の動画では、MCの加藤浩次氏(56)が高市氏と石丸氏の経歴を簡単に紹介した後、石丸氏が早速高市氏に質問を投げかけました。「どうして今回、このオファー、対談を受けられたのかが気になりました。どんな思惑、どんな風の吹き回しなんだろうと。内心ビビッてきてます」。これに対し、高市氏は「久しぶりに加藤さん会いたかったんと、石丸さんの本物を見たかった。今日は前後日程詰まってて大変なんですけど、石丸さんの本物見たくて」と答えました。
この返答を受け、石丸氏は「高市さんの、ピュアな部分が、これ(対談)を実現させたのかな」とコメント。その真意について、石丸氏は次のように続けました。「というのは、(’24年7月の)都知事選の前から、自民党という党は、私からすると、明確に距離を取られていたという印象なんです。それこそ、(’24年9月の)総裁選の時も、9人の方(候補者)が出られて、“誰かコンタクトを取ってこられるかな”と。私自身、秋波を送ったといいますか。何か動きを出すんであれば、“使えるものは使えばいいのに”と思ってたんですよ」。
さらに石丸氏は、「国民民主の玉木さんとか、維新の吉村さんが、恐らくそんな風に見てくださったのかなと思うんですけど。でも、自民党はそうではないというスタンスだったところから、本当に高市さんのピュアな思いで、今日ここに呼んでいただけたと思うと、嬉しいですね」と述べました。彼は興奮気味に「気になって仕方がなかったんですよ。一体どんな裏があって……。取り込まれるのか……。これから選挙があります、という時に、“無党派層の取り込みを狙っていらっしゃるのかな”とか!」と語り、高市氏に自らを取り込むような思惑があるのではないかと「勘繰って」いたことを明かしました。
しかし、高市氏は石丸氏のこのような「勘ぐり」に対し、「そんな深い考えが私にあるわけないですやないですか」とやんわりと否定。その後は石丸氏に興味津々といった姿勢で対談に臨んでいました。
SNSで再び炎上、石丸氏の過剰な自己評価に疑問の声
『ReHaQ』での石丸氏の首相との対談要求が注目を集めると同時に、X(旧Twitter)では、『NewsPicks』での高市氏とのやり取りも再び拡散されました。一部のユーザーからは、石丸氏の過去と現在の発言を比較し、その態度や自己評価に疑問を投げかける声が上がっています。
SNSのユーザーからは、「相性がいいって……高市さんを前にベラベラ1人喋りしてるだけじゃん これでMCが出来ると思ってるのが凄いなぁ」「これで『高市氏と相性が良い』と思える神経」「取り込まれるのかな?って自分を過大評価しすぎやろ」「見てて恥ずかしい…高市さんはもうこんなのと会わなくていい。単に時間のムダ」といった厳しい意見が寄せられています。
対談が公開された当時は、都知事選で初挑戦ながら小池百合子知事(73)に次ぐ2位の得票数を獲得し、「石丸旋風」と称されるほどのブームを巻き起こし、世間の注目の的でした。しかし、当時と現在とでは石丸氏の立場も状況も大きく異なります。高市首相が、石丸氏の異例の対談要求に対し、どのように応じるのか、あるいは応じないのか、今後の動向が注目されます。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/7baa7f54ecf729052f977ee1598bf180c86d82eb




