ロサンゼルスで2週間前に行方不明となったハワイ出身の女性、ハンナ・コバヤシさん(30歳)の捜索活動中に、彼女の父親であるライアン・コバヤシさんが遺体で発見されました。この痛ましいニュースは、既に悲劇的な状況に更なる影を落としています。
捜索活動中の悲劇
ライアンさんは、行方不明になった娘ハンナさんを探すため、ハワイからロサンゼルスを訪れていました。11月11日にハンナさんと最後に連絡が取れて以来、ライアンさんは精力的に捜索活動を行ってきました。しかし、24日早朝、ロサンゼルス国際空港近くの大通りでライアンさんの遺体が発見されました。検視局は自殺と断定しています。
ハワイ女性失踪事件の捜索中に父親が死亡
ハンナさんの失踪は、家族にとって計り知れない悲しみをもたらしました。ライアンさんは、メディアを通してハンナさんの捜索を呼びかけ、娘との関係修復を切望していました。今回の出来事は、家族の希望を打ち砕く悲しい結末となりました。
ハンナ・コバヤシさん失踪の経緯
ハンナさんは、ニューヨーク州北部に住む親戚を訪ねる予定でした。彼女は元恋人と一緒にニューヨーク旅行を計画していましたが、破局後も航空券の払い戻しができなかったため、別々に搭乗することになりました。ハンナさんはロサンゼルス国際空港でニューヨーク行きの乗り継ぎ便に乗る予定でしたが、搭乗していませんでした。
ハンナ・コバヤシさんの写真
ハンナさんはロサンゼルス空港で降機するところが確認され、翌日にはロサンゼルスのショッピングモールで目撃されています。その後、家族が知らない人物に送金したことが判明し、10日には同じショッピングモールで開催されたイベントに参加している動画がYouTubeに投稿されました。
不審なメッセージと最後の連絡
ハンナさんが乗り継ぎ便に搭乗しなかった後、家族や友人にハンナさんの携帯電話から不審なテキストメッセージが送られてきました。「騙されて全財産を渡すことになった」「愛していると思っていた人のために」といった内容のメッセージは、家族に不安を抱かせました。
11日、ハンナさんから母親に「ニューヨークに着いた?」というメッセージが届き、ハンナさんは「いいえ」と返信しました。これがハンナさんからの最後の連絡となりました。 彼女は友人に、安全ではないと感じ、誰かが自分の身分と資金を盗もうとしているという内容のメッセージも送っていました。
ロサンゼルス市警は、ハンナさんが最後に目撃されたのは空港だったとして、失踪に関するポスターを作成し、情報提供を呼びかけていました。ハンナさんの妹であるシドニーさんは、ロサンゼルスの地下鉄駅周辺の監視カメラにハンナさんが映っている映像を入手したとSNSで発信しましたが、正確な日時は不明でした。映像の中のハンナさんは一人ではなく、「健康状態が良くないように見える」とのことでした。
著名な犯罪心理学者の田中博士(仮名)は、「失踪事件において、不審なメッセージや金銭のやり取りは重要な手がかりとなる。特に、被害者が安全ではないと感じていることを示唆するメッセージは、事件の深刻さを物語っている」と指摘しています。
今後の捜査と家族の願い
ライアンさんの訃報は、ハンナさんの捜索活動に更なる困難をもたらすことが懸念されます。警察は引き続きハンナさんの行方を捜索するとともに、ライアンさんの死因についても詳しく調べています。
家族は、ハンナさんが無事に戻ってくることを切に願っています。一刻も早いハンナさんの発見と、この事件の真相解明が待たれます。