近年、日本の芸能界やインフルエンサーの間で、美容整形を公にすることを「カミングアウト」としてカジュアルに捉える動きが加速しています。かつてはタブー視されがちだった整形について、有名人自身が積極的にその経験を語り、そのビフォーアフターを公開するケースが増加。SNSを中心に大きな反響を呼んでおり、美容に対する社会の意識変化を映し出しています。今回は、その代表的な例としてタレントの谷琢磨としなこの事例を紹介します。
美少女と話題の谷琢磨、48歳男性と明かし衝撃、さらに整形を告白
お人形さんのような「美少女」姿で注目を集めるタレントの谷琢磨が、自身の年齢が48歳、性別が男性であると明かしたことでインターネット上に衝撃が走りました。さらに彼は自身のSNSで、美容整形を受けていることをあっさりと公表し、そのビフォーアフター画像を公開。これが再び大きな話題を呼んでいます。
谷は12月1日、自身のX(旧Twitter)にゴスロリ系のドレスをまとった金髪の美少女が猫と戯れる写真を投稿。「可愛い」と多くの「いいね」を集める一方で、プロフィールに記載された「男性48歳」という情報が発覚すると、「脳バグった」「48歳にびっくり!」といった驚きの声が殺到し、1.7億回以上のインプレッションを記録する大バズりとなりました。
ゴスロリ姿で猫と戯れるタレントの谷琢磨
雑誌撮影で女性モデルの代役を務めたことをきっかけに女装で過ごすようになり、テレビの女装コンテストで優勝経験もある谷。2人の娘を持つ父親であり、幼稚園の送り迎えも女装姿で行くというユニークなライフスタイルを送っています。
この反響が冷めやらぬ中、谷は12月6日には「どうもお父さんです!もちろん整形しています!笑」と、いたってカジュアルに整形を公表。「おすすめの施術、やらないほうがよい施術、ご興味あれば教えますね!」とフォロワーに呼びかけ、整形前後の顔写真を公開しました。これに対し、「確かにお父さん顔からお姉さん顔に変わってる!」「整形前から可愛らしいですが、整形後はメイクがご自身のお顔にバッチリ似合っててより可愛らしいです」など、正直な告白と変化を称賛するコメントが多数寄せられました。
原宿系インフルエンサーしなこもクマ取り整形を報告
谷琢磨に続き、原宿系インフルエンサーとして知られるしなこも、美容整形を受けたことをInstagramのストーリーズで報告しました。彼女は12月10日、「実はしなこ、めちゃくちゃクマが酷かったんだけど…数ヶ月前にクマ取り手術をしました」と明かし、手術当日から術後数日間の経過写真や、1カ月後の無加工ショットを公開。「見比べると印象が全然違う!本当にやってよかった!」と率直な感想を述べています。
しなこは以前にも、頬のこけを解消するためのヒアルロン酸注入や、肌の透明感を高めるIPL光治療、イオン導入といった美容メニューを受けていたことを公表しており、自身の美容施術についてオープンに語ることに抵抗がない姿勢を示しています。
「整形カミングアウト」が示す社会の意識変化
谷琢磨としなこの事例は、日本の芸能人やインフルエンサーの間で美容整形に対する見方が大きく変化している現状を浮き彫りにしています。彼らのように、自身の体験を隠すことなくオープンに語る姿勢は、世間が抱く美容整形へのネガティブなイメージを払拭し、よりカジュアルで身近な選択肢として認識されるきっかけとなるかもしれません。これは、多様な美の形が受け入れられつつある現代社会において、個人の選択を尊重する新しい価値観の表れとも言えるでしょう。





