「生理をちゃかさないで」ツムラのイベントが前日に中止、残念すぎた“プリクラ”とそのネーミング


【写真】生理痛をイラスト化「プリクラじゃ生理痛は伝わらない」

前日に急遽中止のワケ

 ツムラはイベントの目的を以下のように説明している。

《目に見えない、生理痛・PMSの症状によるつらさは、一人ひとり違います。それがかたちになって現れたら、だれかと話すきっかけになるかもしれません。つらさを抱え込むのではなく、話すことで自分を知り、誰かと分かりある。そんな選択肢も考えてみませんか?》

 生理痛のつらさを他人と共有するきっかけづくりを目的としたもので、東京の原宿駅前の商業施設で29日から開催予定だったが、前日に一転して、公式サイトに中止のお知らせが公表された。

《生理痛やPMSに対するご自身の経験を踏まえたお声や、企画に対するご意見を頂戴し、協議の上、中止する判断に至りました》

《ご出演者に関して、ご負担をおかけいたしました。また、イベント参加を予定していただいていた皆様、ご協力をいただいておりました関係各所にご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます》

生理バカにしてるの?

《「ちょっと生理いま邪魔しないでよ」っていうイベントタイトルに違和感、生理バカにしてるの?》
《生理への理解を進めたいという意図なんだろうけど、これじゃ生理自体が軽視される》
《プリクラじゃ生理痛は伝わらないでしょ》
《何このプリクライベント 生理中だからなおさらムカツク なんで痛いこと強調されないといけないわけ センスない》
《生理をちゃかさないで》
《このモデルの子、痛そうじゃないし。プリってなんなん》

「生理はSDGsの目標のひとつである『ジェンダーの平等の実現』と深くかかわっていますし、新型コロナウイルスの感染拡大による家計の困窮によって注目された『生理の貧困』という問題もあるので、ここ数年、いろいろな場面で取り上げられています。

 たとえば、NHKの朝ドラ『寅に翼』では、伊藤沙莉さん演じる主人公の寅子が、生理が人より重いせいで布団から起き上がれない様子がたびたび描かれて話題になりました。ツムラも『生理のつらさを、我慢しなくていい社会へ』をテーマに取り組んでいる『#One More Choiceプロジェクト』の一環として今回のイベントを企画したようです」(全国紙社会部記者)

 生理はたしかに大事な問題。ネット上にはツムラを擁護するコメントも多数投稿されている。

《ツムラの生理のやつ、リリースがまだPDFで残ってるのでみてきた。すごく真剣に取り組んでる感じがした。タイトルだけミスったんだな》
《男性にもわかってもらえるいい機会だと思ったから残念》
《中止のニュース見て初めて知った 別にやればいいじゃん 何が問題?》
《一部の声でなんでもかんでも中止にしてたら何もできない》
《妻を見ていると生理って本当に辛そうだなと思うのでそういった認知が広まればいいなぁとは思うのだが、今回イベントのネーミングがなぁ…》

 ツムラは、今回のイベントは中止するものの、このプロジェクトの活動は続けていくとしている。次はイベントのタイトルにも細心の注意を払ってほしい。



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