「私たちのことを『迷惑系Youtuber』だと思っていませんか?」つばさの党が選挙妨害の初公判で4000字の大演説 “武闘派弁護士”の狙いは…


【画像】黒川と同居する内縁の妻で、つばさの党の朝霞市議・外山麻貴氏(52)

「逮捕当時から無罪主張だったため内容自体に驚きはありませんでしたが、黒川被告だけで30分近くしゃべり続けました。長期の勾留生活でたまっていたストレスを一気に発散したようでした」(司法担当記者)

 黒川が長広舌の場に選んだのは、なんと罪状認否の場面。被告に罪を認めるかどうかなどを手短に聞くのが本来で、普通は無罪主張でも有罪主張でも「認める」「認めない」の一言、二言で済ませるため、数分で終わる。

「私たちのことを『迷惑系Youtuber』だと思っていませんか?」

 後に本人のⅩにも投稿された演説は「私たちのことを『迷惑系Youtuber』だと思っていませんか?」との問いかけで始まった。その後、事件に関する5つの論点について詳しく述べ、最後に「表現の自由、政治活動の自由に基づき、我々は無罪です」と締めくくる4000字以上の大演説だった。

「その後の裁判では、自分たちが大音量で相手陣営に突っかかっている様子が動画で示されると爆笑し裁判官に注意されていましたが、黒川がしゃべった内容自体は弁護士のお株を奪うような本格的なものでした」(同前)

「もうつばさの党は終わりだ。後は…」

 幾多の無罪判決を勝ち取っているだけでなく、捜査当局と激しく闘うスタイルでも知られる趙弁護士。

「今回の事件でも、保釈が認められなかったことで黒川が7月にあった都知事選で十分な選挙活動ができなかったなどとして国を提訴した」(同前)

 ただ、永田町関係者の目は冷ややかだ。

「無罪を争って裁判が長引けば、それだけ選挙に出て勝つ可能性も減る。もうつばさの党は終わりだ。後は選挙手法を真似する変な輩が出ないことを祈るだけ」

 折れたつばさが再び羽ばたくことはなさそうだ。

「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年12月5日号



Source link