神戸の老舗タウン誌「月刊神戸っ子 KOBECCO」編集部が、PR会社「merchu」社長の折田楓氏との関係性について公式ブログで声明を発表しました。折田氏が運営していたSNSメディア「Kobecco」と「月刊神戸っ子 KOBECCO」の名称が酷似していることから生じた誤解や混乱を解消するため、編集部が公式に否定するに至った今回の騒動。一体何が起こっているのでしょうか?
PR会社社長が運営する「Kobecco」とは?
「merchu」社長の折田楓氏は、兵庫県知事の選挙広報も担当した人物。しかし、その活動内容が物議を醸し、折田氏自身や「merchu」への風当たりが強まっています。そんな中、折田氏が運営する「Kobecco」というSNSメディアが、神戸の老舗タウン誌「月刊神戸っ子 KOBECCO」と名称が酷似していることが問題視されるようになりました。「Kobecco」は神戸のおしゃれなスポットやアイテムを紹介するメディアとして2017年7月に誕生しましたが、「月刊神戸っ子 KOBECCO」は1961年創刊の老舗タウン誌。名称だけでなく、発信する情報の内容も似通っていることから、意図的な模倣ではないかとの疑念が生じています。
折田楓氏のInstagramより
「KOBECCO」編集部が公式声明を発表、法的措置も示唆
「月刊神戸っ子 KOBECCO」編集部は、折田氏との関係について公式ブログで声明を発表。「折田氏は過去にモデルとして撮影に参加したことはあるが、編集作業や記事執筆には一切関与していない」と明言し、両者の関係性を完全に否定しました。また、名称の酷似による誤解や問い合わせが多数寄せられている現状を受け、編集部は「SNS等での誤情報により被害を受けた場合、法的措置を取る」と強い姿勢を示しました。
SNS上でも批判の声が噴出
今回の騒動はSNS上でも大きな波紋を呼んでいます。多くのユーザーが折田氏の行動に疑問を呈し、「老舗タウン誌に失礼だ」「意図的に名前を似せたのではないか」といった批判の声が多数上がっています。中には、「神戸っ子なら誰でも知っている老舗雑誌の名前を使うとは信じられない」と、地元住民からの厳しい意見も。
折田氏との関係を否定したKOBECCO
類似名称問題、今後の展開は?
「月刊神戸っ子 KOBECCO」編集部は、折田氏との関係性を明確に否定し、法的措置も示唆しました。今後の展開次第では、折田氏と「merchu」の信用はさらに失墜する可能性も。また、今回の騒動は、SNSメディアにおける名称の重要性や、既存メディアへのリスペクトの必要性を改めて問うものとなっています。
専門家(神戸大学メディア論研究室教授、山田一郎氏・仮名)は、「今回の件は、新規メディアが既存メディアのブランド力にあやかろうとした典型的な事例と言えるでしょう。特に、地域に根ざした老舗メディアの場合、その名称には長年培ってきた信頼と歴史が詰まっているため、安易に類似した名称を使用することは避けるべきです。」と指摘しています。