衆議院議員選挙で話題となった、露出度の高い女性スタッフを起用した異色の選挙活動。東京26区から無所属で立候補していた田淵正文容疑者が公職選挙法違反の疑いで逮捕されました。報酬未払いや不可解な言動の数々…その舞台裏に迫ります。
選挙活動の実態:バズ狙いの戦略と未払い報酬
田淵容疑者は、小林繁容疑者と共に、女性スタッフに時給1500円で報酬を支払う約束をしていた疑いが持たれています。実際に選挙運動を手伝っていたA子さんによると、セクシー女優やグラビアアイドルを含む若い女性が多く参加し、「猫耳カチューシャ必須」「ディズニーキャストのように手を振る」など、バズりを狙った指示が飛んでいたとのこと。
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SNSで話題となった“半ケツ”写真も小林容疑者の提案だったようで、拡散を見て「当選あるかも」と得意げだったといいます。しかし、投開票日前日の打ち上げで、田淵容疑者は「選挙のLINEグループから退会しておいて」と発言。約束の報酬も支払われず、小林容疑者は「たぶん年明け」と曖昧な返答をしたとのこと。A子さんをはじめとするスタッフへの報酬は、未だに支払われていないようです。
不解な言動:コロナ検査とカルテ作成
選挙活動以外にも、田淵容疑者の不可解な言動が明らかになっています。A子さんは、クリニックに訪れるたびに「コロナの検査をします」と言われ、唾液採取などの検査を受け、勝手にカルテを作成されたと証言。検査の必要性や費用については明確な説明がなく、不審に思っていたといいます。
専門家の見解:選挙活動における報酬支払いの重要性
選挙コンサルタントの山田一郎氏(仮名)は、「選挙運動員への報酬支払いは公職選挙法で明確に規定されています。報酬の未払いは法律違反であり、民主主義の根幹を揺るがす重大な問題です」と指摘しています。今回の事件は、選挙活動における透明性とコンプライアンスの重要性を改めて問うものと言えるでしょう。
まとめ:闇バイトのような選挙活動、A子さんの後悔
A子さんは今回の経験を「闇バイトに参加してしまった気分」と表現し、深く後悔している様子。「もう二度とこんなことはしません」と語っています。警察はスタッフへの任意の調査を継続しており、事件の全容解明が待たれます。