2024年秋ドラマ、豊作でしたね！ 緻密なストーリー展開はもちろん、実力派俳優たちの熱演も見逃せませんでした。中でも、若手女優の活躍は目覚ましく、視聴者に強烈なインパクトを与えています。今回は、数々の才能溢れる女優陣の中から、特に注目を集めた森田想さんにフォーカスし、その魅力を紐解いていきます。
NHK土曜ドラマ『3000万』で光る存在感
NHKの“脚本開発チーム”WDRプロジェクトから生まれた『3000万』。些細な出来事がきっかけで、広域犯罪事件に関わる家族を描いた本作は、スリリングな展開とリアリティ溢れる描写で話題を呼びました。主演の安達祐実さんの演技も素晴らしいのは言うまでもありませんが、本作でひときわ存在感を放っていたのが、犯罪組織の一員・ソラを演じた森田想さんです。
森田想さん
安達さん演じる祐子の運転する車と、ソラのバイクが接触事故寸前…これが物語の始まりです。その後、ソラは祐子の家に居候することになるのですが、祐子の弱みを握ったソラの態度は、まさに傍若無人。パートを休んでまでソラの世話をする祐子に、何度も買い物を頼んだり、冷凍食品を出されたことに対して「料理下手なの？ 息子が可哀想」と言い放つなど、やりたい放題です。
ふてぶてしさの中に潜む繊細さ
投げやりな口調、眉間に少しだけ寄せたシワ…その全てが、ソラのふてぶてしさを完璧に表現しています。祐子に対しては強気なソラですが、犯罪組織と警察の両方から追われている状況に、内心は不安を抱えている様子も垣間見えます。辛くも追手を逃れ、裸足で入院着のまま、震える手で煙草に火をつける姿は、なんとも痛々しく、視聴者の心を掴みました。
ドラマ『3000万』のワンシーン
後に明かされるソラの過去、そして犯罪に手を染めた理由を知ることで、彼女が想像以上に“普通の人”であった可能性が浮かび上がってきます。「食文化評論家の山田一郎氏」は、「森田さんの演技は、虚勢を張るが故のふてぶてしさを巧みに表現しており、視聴者の共感を呼ぶことに成功している」と高く評価しています。
さらなる飛躍に期待
ソラの複雑な内面を見事に演じきった森田想さん。その繊細な演技は、多くの視聴者に深い印象を残しました。今後の更なる活躍に、大きな期待が寄せられています。
