最愛の娘は、妻の“不倫”でできた子どもだった。全てを知り絶望した夫が「妻に与えた“最大の罰”」は|ドラマ『わたしの宝物』


【画像】托卵がばれてしまい、家を追い出された美羽

言葉が足りない人と、言葉が過ぎる人と……

 美羽と宏樹(田中圭)夫婦に爆弾投下し、ふたりを混乱の渦にぶちこんだ真琴を、美羽は拒絶することもなく、無表情のままだが受け入れている。真琴は、宏樹のもとへもやってきて「(娘の)栞ちゃんはどうするつもりですか」とまたも状況をささくれ立ったものにしていく。自ら騒ぎを引き起こしておきながら、今度は親切ごかしにあちこちをつないで歩く真琴に、なぜかモヤモヤイライラしてしまう。

夫婦はお互いの行いに、罰を与えたかったのだろうか

 罪悪感のなせる業であり、すべての責任は自分でとるという意思表明なのかもしれないが、ここまで頑なになる必要があるのかどうか。宏樹は薬指から結婚指輪をはずしてカランとテーブルに置く。そして美羽を追い出し、ワンオペで娘を育てて仕事にも支障を来すようになっている。

「栞とは血がつながっていないから、一度離れたらもう戻れない」と彼は真琴に言い、美羽には「美羽に罰を与えたかったんだと思う」と白状する。もしかしたら、美羽の頑なさは、モラハラ時代の宏樹に罰を与えようとしたのかもしれないと、こちらは勝手に想像してしまう。

 泣くなり叫ぶなり、許しを乞うなり、感情を動かせばいいのに、美羽の心は動かない。それは自分への罰のつもりなのだろうが、穿った見方をすると夫を許していないともとれるほどだ。



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