【ワシントン=阿部真司】米国のブリンケン国務長官は4日、ウクライナに対し、ロシアとの戦闘で前線に動員できる男性の対象年齢を引き下げる必要があるとの考えを示した。訪問先のブリュッセルでロイター通信の取材に答えた。
ウクライナは露軍の攻勢を食い止める十分な兵力を確保するため、4月以降の制度改正で前線に投入する男性の対象年齢を27歳以上から25歳以上に引き下げた。これに対し、ブリンケン氏は「現在18~25歳の若者は戦闘に参加していない」と述べ、さらなる年齢の引き下げを求めた。ウクライナ軍の前線強化に向け、「ウクライナはより多くの対策を講じなければならない」と指摘した。