新語・流行語年間大賞「ふてほど」に不満噴出。なぜ大谷翔平の「50-50」は選ばれなかったのか


野球界も明るい話題が多い一年に

 そして、9月から10月にかけて日本中を熱狂の渦に巻き込んだのが、ドジャース大谷翔平の活躍だ。メジャーリーグ史上6人目の「40本塁打&40盗塁」を8月下旬にスピード達成すると、史上初の「50-50」もあっさり突破。最後はその数字を「54-59」まで伸ばして、打者一本で迎えた充実のシーズンを終えた。

 さらに10月のポストシーズンでも3本のアーチを描くなど、チームの世界一に貢献。遠く離れたアメリカから日本に元気を与えた。

新語・流行語年間大賞に不満噴出?

 1984年に始まった師走の恒例イベントは、文字通りその年に話題になった新しい言葉や流行った言葉の中から、その年に話題となった新しい言葉や流行語の中から、世の中の状況を巧みに反映したものや、強い印象を残して広く知られた言葉を選出する。まず『現代用語の基礎知識』(自由国民社)の編集部が30語をノミネートし、その中から選考委員会が10語を厳選。さらに年間大賞が毎年12月1日ごろに発表される。

 今年の年間大賞に輝いたのは「ふてほど」という言葉だったのだが、これには「初めて聞いた!」「そんな言葉知らなかった!」という意見も少なくなかった。

「ふてほど」とは、今年の1月期にTBS系列で放送された金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」を略したワードで、脚本・宮藤官九郎と主役・阿部サダヲがタッグを組んだ今年一番の話題作だった。ただ、全10話を通しての平均世帯視聴率は7.6%にとどまり、大ヒットしたとまではいえず……。放送終了から8か月以上がたっていたことも相まってか、「ふてほど」の年間大賞選出に対して、違和感を抱く声も目立つ結果となった。



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