国民民主党の玉木雄一郎代表(職務停止3カ月)は7日までに自身のX(旧ツイッター)を更新し、同党肝いりの「103万円の壁」引き上げをめぐり、日本維新の会の吉村洋文代表の指摘に、即、反応した。
12月4日の参院代表質問で維新の浅田均議員が「103万円の壁」引き上げに関し、非課税枠を178万円に引き上げる国民民主の主張について「将来世代への負担の先送りではないか」と指摘。玉木氏は6日、参院代表質問に触れたネットニュースを引用しながらXに「立憲だけでなく維新までもが103万円の壁引き上げを批判しているのは残念。現役世代を応援することが、なぜ将来世代への負担の先送りなのか。基礎控除の大幅引き上げを主張している政党が国民民主党しかいないのなら、私たちが踏ん張るしかない」と投稿した。
これに対し、吉村氏は6日夜、「日本維新の会は、103万円の壁突破に賛成の立場です。これは代表である僕の過去の発信からも明らかです」と反論。「質疑者の趣旨は、政府に対して、自治体からの懸念が上がる中、減税の財源を借金に頼るなと釘を刺すものです」と訴えたところ、玉木氏は吉村氏の投稿に即座に「吉村知事、失礼しました。ご説明ありがとうございます。安心しました」と反応した。「地方財政にも十分配慮しつつ、30年ぶりの税制改革を実現していきたいと思います。維新の皆様にも、ご協力いただければ幸いです」と返信した。
玉木氏の投稿には、維新の青柳仁士政調会長も「衆議院の代表質問でも明言している通り、維新は103万円の壁の引き上げには一貫して賛成の立場です。財源は無限ではないとの前提で議論することや、地方財政への影響を最小限にする措置を求めるのは当然と思いますが。頭の良い玉木さんが時々見せるこういう確信犯的な切り取りの印象操作は本当に残念」とチクリ。 玉木氏は青柳氏の投稿にも「それは失礼しました。103万円の『壁』そのものを否定されているような質問だったので、安心しました」と指摘。「30年ぶりの改革へ、維新の皆さんにも協力お願いします」と主張。協力を呼びかけた。