野田佳彦氏、文通費領収書公開の遅延を釈明 「年内には必ず」と改めて明言

立憲民主党の野田佳彦代表が、かつて公約した歳費の使途公開、いわゆる文通費の領収書公開が遅れている件について、改めて年内公開を明言しました。フジテレビの番組「日曜報道 THE PRIME」に出演した野田氏は、9月の党代表選の際に、他候補者と共に10月からの領収書公開を約束していたにもかかわらず、いまだに公開されていないことを追及されました。

公約から3ヶ月、未公開の理由とは?

9月の党代表選で、当時の候補者4名全員が文通費の領収書公開を約束。しかし、3ヶ月が経過した現在も公開に至っていません。番組では、当時の映像を交えながら、野田氏を含む候補者たちの発言を紹介。橋下徹氏からは「領収書公開なんて今日からでもできる」との指摘を受け、枝野幸男氏、泉健太氏、吉田晴美氏も「来月からやります」「いいですよ」と即答していました。

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この未公開の状態について、野田氏は「私が責任をもって対応しないといけない」と釈明。領収書の整理は既に完了し、公開できる状態にあると説明しました。しかし、現在進行中の国会議論への影響を考慮し、公開を控えていたと弁明。「年内には10月、11月分は必ず公開したい」と改めて表明しました。

橋下氏からの鋭い追及

この説明に対し、橋下氏は「結論に影響するとはどういうことか?」と疑問を呈しました。野田氏は「党の方針と異なる行動をとってしまうと、党に迷惑をかけてしまう」と回答。これに対し、橋下氏は「月100万円の領収書の整理は民間企業であれば5分10分の作業。なぜ国会議員はそんなに時間がかかるのか」と批判。「約束が伸び伸びになることが、立憲民主党の信頼感に関わってくる。言ったことはやるべきだ」と強く指摘しました。

重ねて「年内は絶対公表か」と問われた野田氏は、「絶対!公表!絶対公表!」と力強く答える場面も。他の候補者の領収書公開については「把握していない」としながらも、自身の分については必ず公開すると明言しました。

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透明性への期待と課題

歳費の透明性確保は、国民の政治への信頼を高める上で重要な課題です。今回の野田氏の釈明は、国民の不信感を払拭する上で十分と言えるでしょうか?今後の動向に注目が集まります。 会計処理に詳しい専門家A氏(仮名)は「領収書の整理に時間がかかるというのは理解し難い。デジタル化が進んでいる現代において、迅速な情報公開が求められる」と指摘しています。