兵庫県議会の百条委員会委員を務める丸尾牧県議は9日、動画投稿サイト「ユーチューブ」に対し、15件の投稿内容が明白な虚偽や名誉毀損(きそん)に当たるとして削除要請を行ったことを明らかにした。丸尾氏は産経新聞の取材に「ネットリンチの状態だ」と述べ、投稿者特定のための開示請求手続きも行い、対応によっては民事・刑事両面から名誉毀損の責任や罪を追及する方針という。
削除を要請したのは、兵庫県知事選期間中に、丸尾氏を名指しし、「騒動の主犯格が判明しました」「知事反対派?の県議によるデマ問題!?」などの表題で投稿された動画15件。丸尾氏は「証拠も示さない虚偽の内容で名誉を不当に毀損するもの」などとしている。
丸尾氏は「明らかに事実と異なる内容。視聴した人が交流サイト(SNS)上で扇動し、SNSや電話でクレーム、抗議が殺到する。業務に支障をきたすだけでなく命にかかわる恐怖も覚える」と非難。「著名人もこの内容を基にして動画をアップしており迷惑極まりない」と憤った。