韓国検察が尹錫悦大統領に非常戒厳を進言したとされる金龍顕元国防相の逮捕状を請求し、波紋が広がっています。逮捕状には「尹大統領らと共謀して内乱を引き起こした」と明記されており、尹大統領自身への捜査の可能性も浮上しています。今後の展開が注目される中、この記事では事件の背景や今後の見通しについて詳しく解説します。
元国防相逮捕状請求の背景
韓国検察は、金龍顕元国防相が尹錫悦大統領に非常戒厳を進言し、内乱を共謀した容疑で逮捕状を請求しました。聯合ニュースによると、検察は金氏を内乱の首謀者ではなく、重要な任務を行った容疑で立件したとのこと。これは、尹大統領を首謀者と見ている可能性を示唆しています。
尹錫悦大統領(2024年2月撮影)
金氏は尹大統領と同じ高校出身で、側近としても知られていました。違憲かつ違法な戒厳令を尹大統領に建議し、国会や中央選挙管理委員会への兵力投入を部下に指示した疑いが持たれています。
尹大統領への捜査の可能性は?
韓国大統領には不訴追特権がありますが、内乱罪は例外とされています。検察は今後、尹大統領への事情聴取や強制捜査に踏み切る可能性があり、その判断が焦点となっています。
尹錫悦大統領が国民向け談話を発表(2024年12月7日)
尹大統領の非常戒厳宣言から1週間が経過した現在、検察だけでなく、警察や政府高官の不正を担当する「高官犯罪捜査庁」も捜査に乗り出しており、尹大統領への包囲網は狭まっていると言えるでしょう。
事件の今後の見通し
ソウル中央地裁は10日、金氏の逮捕状審査を行い、逮捕の可否を決定します。逮捕状が認められれば、捜査はさらに進展し、尹大統領への追及も強まることが予想されます。
韓国政界を揺るがす今回の事件。今後の展開次第では、韓国の政治情勢に大きな影響を与える可能性も秘めています。 jp24h.comでは、引き続きこの事件の最新情報をお届けしていきます。