安倍晋三首相は13日、旧ユーゴスラビア・コソボのサチ大統領と官邸で会談し、来年1月にコソボに日本の駐在官事務所を開設する方針を確認した。首相は将来的な欧州連合(EU)加盟を目指すコソボの改革を支援する考えも伝えた。コソボ大統領の来日は初めて。
会談後の共同記者発表で、首相は駐在官事務所開設について「両国の公館を礎として友好関係を一層発展させていく」と強調。サチ氏は「協力強化への具体的な措置だ」と歓迎した。
両首脳は会談で、今年で両国の外交関係樹立10周年となるのを受け、ビジネス関係の強化や人的交流の促進で一致した。セルビアの自治州だったコソボは、1990年代末の紛争を経て2008年に独立を宣言した。