政界に激震が走った石破新政権誕生からわずか数週間。早くも前政権幹部の動きが注目を集めています。中でも、岸田文雄前首相と茂木敏充前幹事長の急接近は、永田町に様々な憶測を呼んでいます。
岸田氏、議員連盟で再始動
11月22日、岸田前首相が設立した「資産運用立国議員連盟」の初会合が開催されました。旧岸田派議員を中心に約30名が出席したこの会合で、岸田氏は首相在任中とは打って変わって、活力に満ちた表情を見せていたといいます。
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しかし、出席者の注目を集めたのは岸田氏の隣に座る茂木敏充前幹事長でした。前政権下では、麻生太郎前副総裁と結託し、岸田首相の政権運営を妨害していたとされる茂木氏。今回の接近は、多くの出席者を驚かせたようです。「まるで別人のようだ」「どの面下げて来ているんだ」といった声も聞こえてきました。
茂木氏の思惑とは?
なぜ茂木氏は、岸田氏に接近するのでしょうか。政界関係者の間では、9月の総裁選での惨敗が背景にあるという見方が有力です。9人中6位という結果に終わった茂木氏ですが、総理・総裁の座への野心は未だ消えていないとされています。
総裁選では「私は明智光秀ではない」と政権への忠誠をアピールしていた茂木氏。しかし、過去には石原伸晃氏を支持しながら、安倍晋三氏の勝利後にはすぐさま鞍替えしたという経歴も持ちます。今回の岸田氏への接近も、自身の政治生命を繋ぐための戦略的な行動と見る向きが多いようです。
「麻生氏の影響力が低下していることも、茂木氏の行動に影響を与えている」と分析する関係者もいます。総裁選で河野太郎氏、高市早苗氏と支持候補を変え、さらに衆院選で側近議員が落選するなど、麻生氏の求心力低下は明らかです。茂木氏にとって、新たな後ろ盾を探す必要性が高まっていると言えるでしょう。
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政界再編の予兆か?
岸田氏と茂木氏の接近は、今後の政界再編の序章となるのでしょうか。今後の両氏の動向、そして石破新政権の行方から目が離せません。